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「毛皮を使った洋服を売らないで」

2013年4月15日5:12PM

署名を持参したハリス鈴木絵美さん(左から2人目)、山中安澄さん(同3人目)ら。(写真/編集部)

「リアルファー(毛皮)を使った洋服を売らないで」――。衣料品販売のしまむら(さいたま市)に対し、グラフィックデザイナーの女性が毛皮製品の販売をやめるよう求める署名活動を行ない、3月22日、約4000人分の署名を同社に持参した。しかし、同社は受け取らなかった。

 署名を持参したのは、山中安澄(31歳)さんと、インターネット上で賛同人を募る米サイト運営会社チェンジ・ドット・オーグの日本代表、ハリス鈴木絵美さんら5人。

 山中さんは、よく買い物をしているしまむらがリアルファーを使っていることに心を痛め、今年2月からインターネットで署名活動を始めた。「中国では動物が生きたまま毛皮をはがされている例もあります。すでにユニクロ、H&Mなどファストファッション系でフェイクファー(模造毛皮)のみを扱うブランドは増えている。しまむらがリアルファーを使わないと決めれば、企業価値は上がると思います」と訴えている。

 しまむらによると、同社はフードの襟、マフラーなどにリアルファーを使っており、中国製が多いという。田中直丈企画室長は「弊社はフェイクファーも扱っており、何が何でもリアルを使うという考えではありません。今後は売り上げ状況、他社の動き、消費者の意見などを勘案しようと思います」と話している。

(編集部、3月29日号)

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