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免職処分された増田都子元教諭ら――解雇撤回求め都内で総会

2011年8月5日8:42PM

 自主プリントによる授業内容が都議を誹謗したなどとして、東京都教育委員会に分限免職処分された増田都子元教諭は現在、最高裁第一小法廷で解雇撤回を求め闘っている。同元教諭の支援者が六月三〇日、都内で総会を開いた。

 増田さんは一九七三年に公立中学校の社会科教諭になってから十数年は、天皇の戦争責任を授業で扱うことに怯えがあった。だが、八九年一月の昭和天皇死去前、一人の生徒が日直日誌に「皇居に記帳に行こうと思っていた……」と書いていたことや、翌年一月の本島等長崎市長(当時)銃撃事件の二つにショックを受け、自分の教育姿勢を改めたという。

 増田さんは千代田区立九段中在職時の二〇〇五年、アジアとの友好・信頼構築を考える授業で、侵略戦争を正当化する古賀俊昭都議(自民)の都議会発言や扶桑社歴史教科書を「国際的に恥を晒す歴史認識。歴史偽造主義者」と記述した教材プリントを配布した。

 一審判決はこれを「誹謗だ」と判じ、二審(大橋寛明裁判長)も「一審は都議発言や扶桑社教科書への評価内容ではなく表現を問題にしたのであり、(増田さんが)『誹謗』でなく『批判』だと主張しているのは的外れ」と断じた。

 この件で、増田さんは「同じ教材プリントで野中広務・元官房長官が小泉純一郎元首相の靖国神社参拝を『わが国の歴史に汚点を残した』と批判した事実を教えたのを都教委は『誹謗』としない。これとの矛盾を裁判で指摘した」と話した。増田さんはまた韓国の独立記念館が扶桑社教科書を「日本の過去史を美化。平和と友好関係を阻害する」などと、説明文付きで展示している写真を入手したので、近く最高裁に提出するという。

(永野厚男・教育ライター、7月8日号)

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