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阪急グループのバス運転手らが宣伝行動――勤務時間“偽装”を改めて!

阪急グループの勤務時間“偽装”を訴えるバス運転手ら。(撮影/たどころあきはる)

阪急グループの勤務時間“偽装”を訴えるバス運転手ら。(撮影/たどころあきはる)

「偽装はホテルの食材だけではない。阪急グループは“偽装だらけ”を改め、安全・安心を最優先せよ」――。阪急グループのバス運転手らが相次ぐ違法行為に抗議して一一月二六日、大阪の中心街・梅田で宣伝行動に立ちあがった。

 バス運転手らによると、阪急電鉄はバス部門を一〇〇%子会社の阪急バス(大阪府豊中市)に分離、さらにその一〇〇%子会社の阪急田園バス(兵庫県宝塚市)に委託して、近畿圏の路線バスをグループ運営しているが、法定労働時間の超過が日常化し「低賃金のブラック職場」となっていると訴える。

 法定の運転時間(出庫から入庫まで)は一日九時間・週四〇時間以内で、拘束時間も週六五時間・月二六〇時間以内と規定されているが、同グループでは基本勤務の作成時点から、この法的制限を無視しており、「現在も違法状態のまま、運行がされている」という。

 これに対して労働基準監督署は昨年来、相次いで大阪、兵庫の五事業所に是正勧告を出し、近畿運輸局もバスを一部使用停止とするなど改善を指導してきた。が、いっこうに実質的な改善が見られず、年内には近畿運輸局、大阪労働局の合同監査も取りざたされている。

 親会社の阪急電鉄も、駅や車掌の業務などを阪急レールウェイサービスに分社し、コスト削減を図ってきた過去を持ち、その雇用形態が「偽装請負」と批判されて四年ほど前に本社復帰させたものの、労働条件などは改善されず、今も “偽装”と問題視されている。

 そのため、阪急グループのバス運転手らが個人加盟する建交労(全日本建設交運一般労組)阪急統合分会では、職場からの告訴・告発なども視野に入れ、「ブラック企業を社会的に包囲」していく方針。西日本バス労働者連絡会(濱田卓司会長)でも「賃下げなく、労働時間を法定内にし、安全・安心の職場環境を」と、全面支援の構えだ。

(たどころあきはる・ジャーナリスト、12月6日号)