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自由社教科書「不合格」も問題は単純にあらず

能川元一|2020年3月25日10:18AM

自由社版『新しい歴史教科書』執筆者グループ発行の資料。

2月21日、「新しい歴史教科書をつくる会」(以下「つくる会」)の高池勝彦会長らが文部科学省記者会で会見を開き、つくる会メンバーが執筆した自由社の中学歴史教科書が検定で不合格とされたことを明らかにした。

自由社教科書が不合格とされたのはこれが初めてではない。ではなぜつくる会は検定結果公表前に会見を開いたのか。理由は義務教育教科書検定に関して2016年に行なわれたルール変更にある。

それまで義務教育教科書については、いったん不合格とされた場合にも検定意見を付された箇所を修正したうえで70日以内に再申請することが認められていた。15年に結果が公表された検定でも自由社教科書は不合格とされ、再申請を経て合格している。だが16年3月の制度変更により、1ページあたり1・2箇所以上の検定意見がついた場合それらは「欠陥箇所」として扱われ、同じ年度内の再申請ができないことになった。今回の不合格はこの新制度が初めて適用された事例となる。

つくる会によれば「欠陥箇所」とされたのは405箇所。自由社歴史教科書のページ数にあてはめると376箇所までの検定意見であれば再申請が可能であったが、それを29箇所上回ったために“一発不合格”とされたことになる。

21日の記者会見後も、つくる会は公式サイトや月刊論壇誌、一般向け記者会見(25日)などで検定の不当性を訴えている。

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