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二階幹事長、「ポスト安倍」を画策

佐藤甲一|2019年5月2日7:00AM

今、権謀術数に長けた自民党の二階俊博幹事長の動きがおもしろい。3月13日には自転車の事故で車椅子生活となった自民党の谷垣禎一前総裁と会談、夏の参議院選挙に立候補し、政界復帰するよう要請した。

谷垣氏はリハビリに専念したいとして固辞したが、二階氏は会食の中で「セールスと交渉は断られたときから始まる」と述べ、諦めていない。昨年谷垣氏は安倍晋三総理と会談した際にも参議院選挙立候補を断っており、二階氏からすれば一度は断られるのは織り込み済みだろう。

永田町の中では谷垣氏が比例区から出馬すれば参議院選挙の目玉となり、自民党の得票の増加が期待できるとの観測が広まっているが、二階氏はその程度の思惑で動くほどの「ボンクラ」ではない。二階氏は前日の12日には安倍4選の可能性に触れた。しかしこの発言には含みがあり、「余人をもって代えがたいということになれば」という条件付きだった。言い換えれば安倍総裁に代わるような人物がいれば4選はない、ということにもなる。

党内には岸田文雄政調会長や石破茂元幹事長ら「ポスト安倍」を狙う人材があるにはあるが、今ひとつ党内の支持は広がりに欠ける。しかしもし、谷垣氏が政界復帰し現職議員になれば、その人格識見、実績を考えるとにわかに「総裁候補」に祭り上げられ、安倍政治に飽き始めた自民党内で支持が広がる可能性は少なくない。安倍総理に代わる人物こそ、谷垣氏というわけだ。

二階氏がこうした動きを進めるのは今の安倍政治への不満が底流にあると言っていいだろう。安倍総理個人に対する評価はあったとしても、安倍一強政治の下での自民党議員の「ていたらく」には相当の危機感があるようだ。

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