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靖国で「南京大虐殺」抗議の香港人をカトリック枢機卿が激励

和仁廉夫|2019年3月26日12:34PM

第1回公判後の記者会見に出席した陳日君枢機卿(左端)。(提供/和仁康夫)

昨2018年12月12日の早朝、東京都千代田区の靖国神社外苑で「南京大虐殺を忘れるな」「日本は南京大虐殺の犠牲者遺族に真摯に謝罪せよ」と、横断幕を掲げて抗議した香港人の郭紹傑さん(55歳)と、市民記者としてこれを撮影して全世界に報道した嚴敏華ーさん(26歳)の初公判が3月7日に東京地裁で開かれた。

2人はその場で逮捕された後、12月26日に住居不法侵入容疑で起訴された。以来、3カ月もの長期勾留に、ゴーン日産自動車前CEOのケースと同様、人権侵害との声があがっている。

初公判の傍聴席最前列には、ローマ法王に次ぐ高位にあたる陳日君枢機卿(カトリック香港教区名誉司教)の姿があった。1932年上海生まれの陳枢機卿は、香港で今や伝説となった03年7月1日の国家安全条例(治安維持法)反対50万人デモの直前、集合場所のビクトリア公園でカトリックとプロテスタント合同の祈祷集会を行なったほか、近年のバチカンと中国の和解については「中国国内の地下教会の信徒を売り渡すもの」と厳しく非難している。今回は信徒の郭被告らを激励するため、87歳で心臓にペースメーカーを付ける身を押して6日早朝に単身夜行便で成田空港に到着。同日には東京拘置所で郭紹傑さんを慰問し、翌7日には第1回公判を最前列で傍聴のうえ、終了後には弁護士会館での報告集会、司法記者会での記者会見に臨んだ。その記者会見で陳枢機卿は「2人は私の兄弟姉妹で、平和を愛好する人物だ。(そんな彼らを逮捕・起訴した)日本はちょっとおかしくなっているのではないか」と感想を述べた。

初公判では検察側の起訴状朗読に続き2人の被告の冒頭陳述が行なわれ、両被告とも憲法の保障する言論・表現の自由を根拠に無罪を主張した。次回公判は3月19日午前10時から東京地裁429法廷。傍聴券交付法廷になる見込みだ。

(和仁廉夫・ジャーナリスト、2019年3月15日号)

 

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