考えるタネがここにある

週刊金曜日オンライン

  • YouTube
  • Twitter
  • Facebook

【タグ】

配車サービス「Uber」(ウーバー)ドライバーの劣悪な労働環境

2017年10月20日5:44PM

9月30日、東京都内で開かれた集会で、ウーバーの劣悪さを訴えるディオジェネス・カラスコさん。(撮影/渡辺妙子)

世界84カ国632都市で利用されているライドシェアサービス「ウーバー」。しかしその裏にはドライバーの過酷な労働の実態があると、米国の元ウーバードライバー、ディオジェネス・カラスコさんと、支援団体ニューヨーク・タクシーワーカーズアライアンス代表のバイラビ・デサイさんなどが、都内で開かれた集会で訴えた。

ニューヨークでタクシードライバーをしていたカラスコさんは、「自由な働き方、高収入」を謳う広告にひかれ、2014年にウーバードライバーに転身した。最初の1年は週に1500~2000ドル稼げたが、2年目からウーバー側の運賃値下げや手数料値上げ、ドライバーの増加によって収入が激減。昨年までの2年間で最終的に運賃は35%引き下げられた。またウーバーは売上税をドライバーに払う金から違法に控除していた。カラスコさんはウーバーの労働法違反について、仲間らとともに訴訟を起こしている。「マスコミはウーバーはいい会社だと言うが、私はそうは思わない。もしドライバーになりたいという人がいたら、よく考えて」と言う。

デサイさんは、「ウーバーはドライバーは自由な働き方ができる独立契約者だというが、仕事中のケガや事故、休業による賃金保障など、労働者としての権利と保護が適用されない。もちろん年金や保険など、一般の労働者が受けられる社会保障もない」と、ドライバーの労働者性について無視するウーバーを問題視する。

日本では一部地域で出前サービス「ウーバーイーツ」が始まっているが、そのライダーである鈴木堅登さんは、「仕事帰りに事故ってしまったが、ウーバーは『鈴木さんは個人事業主だから』で終わり。仲間の中には、仕事中の事故で脳内出血を起こし30万円くらいの医療費がかかった人もいるが、労災もサポートも何も受けられなかった」と、「個人事業主」の名のもと、何の補償もない実態を訴えた。

(渡辺妙子・編集部、10月6日号)

【タグ】

●この記事をシェアする

  • facebook
  • twitter
  • Hatena
  • google+
  • Line

電子版で読む

  • Download on the App Store
  • Google Playで手に入れよう

金曜日ちゃんねる

おすすめ書籍

書影

追悼 石牟礼道子

毒死列島 身悶えしつつ

石牟礼道子 田中優子 高峰武 宮本成美

発売日:2018/07/02

定価:1000円+税

書影

エシカルに暮らすための12条 地球市民として生きる知恵

古沢広祐(ふるさわ・こうゆう)

発売日:2019/07/29

上へ