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公安による執拗なつきまといで東京の男性――日弁連へ人権救済申し立てへ

Aさんを自宅近くで尾行する公安。(提供/警察の人権侵害を許さない会・三鷹。2013年9月撮影)

Aさんを自宅近くで尾行する公安。(提供/警察の人権侵害を許さない会・三鷹。2013年9月撮影)

公安警察につきまとわれ、嫌がらせを受けているとして、東京都内に住む会社員Aさん(39歳)が近く、日本弁護士連合会(日弁連)に人権救済の申し立てを行なう。

発端は2011年4月だった。東日本大震災の被災者が避難していた都内調布市の「味の素スタジアム」に皇太子夫妻が訪れた際、Aさんは同施設前で「天皇制を維持するための見舞いだ」と抗議の声をあげた。すると、またたく間に10人程度の私服刑事に取り押さえられ、何もしていないのに「公務執行妨害」の容疑で3日間、調布署に勾留された。Aさんはその後、国民体育大会(国体)や植樹祭などで天皇が皇居から移動する日になると、出勤や外出時に帽子・マスク姿の公安と見られる人物らから尾行されるようになった。

第68回の東京多摩国体が開催された13年9月から10月にかけては、24時間自宅の周辺に公安が張りついた。通勤中のAさんの背後には複数人が尾行し、電車内でも威圧してくる異様さ。このため、Aさんと一緒にいた友人二人が駅構内で抗議し、所轄の制服警官が駆けつけたが、男たちが「俺たちは警察だから」と名乗ったところ、制服警官は引き揚げてしまった。

Aさんは「尾行に抗議しても公安は高圧的に『早く行け』などと怒鳴るだけ」であり、「身分も明かさなければ理由も言わない」と憤る。「昨秋以降、露骨に威圧するようなことはなくなったが、こちらが気付いていないだけで尾行が続いている可能性もある」として、日弁連に人権救済の申し立てを行なう準備を進めている。

2月28日には立川市の三多摩労働会館で午後1時半からAさんやジャーナリストの青木理氏が参加して「公安警察の人権侵害を許さない集い」が開かれる。

(成澤宗男・編集部、2月13日号)