考えるタネがここにある

週刊金曜日オンライン

  • YouTube
  • Twitter
  • Facebook

【タグ】

むきばんだ遺跡

小室等|2020年1月6日7:00AM

約一七〇ヘクタール、国内最大級の弥生遺跡「妻木晩田(むきばんだ)遺跡」。一九九六年、鳥取県大山の麓、県が策定した「大山スイス村リゾート計画(端折って言えばゴルフ場建設)」の予定地でみつかり、発掘調査が始まった。

地元出身の考古学者・佐古和枝さん(関西外国語大学助教授・当時)がこの事態を知ったのは翌九七年。開発に伴う発掘は、調査が終われば遺跡を壊すことが前提で行なわれる。だから、調査費は事業者が負担。このようなケース、どんな開発反対運動も勝てない、この国では。それでも佐古さんは、動いた。

〈承知の上の負け戦、のつもりだった。でも、おざなりにしたわけでは決してない。自分に出来ることは全部やってみるつもりだった。「救えなくてごめん。でも、思いつくことは全部やったんだ」ということでしか、あの遺跡に、そして子孫達に、詫びる方法がないと思った。もし壊されたら、「ものすごい遺跡があったんだ。力及ばず救えなかったけど、すごい遺跡だったんだ」と呪文のように一生言い続けるウルサイ婆さんになってやる、と思ってた〉佐古さんだったのに九九年、突如、ゴルフ場開発中止、遺跡全面保存が決定。

【タグ】

●この記事をシェアする

  • facebook
  • twitter
  • Hatena
  • google+
  • Line

電子版をアプリで読む

  • Download on the App Store
  • Google Playで手に入れよう

金曜日ちゃんねる

おすすめ書籍

書影

『週刊金曜日』2019年11月28日臨時増刊号

まるごと山本太郎 れいわ新選組

発売日:2019/11/28

定価:800円(税込)

書影

エシカルに暮らすための12条 地球市民として生きる知恵

古沢広祐(ふるさわ・こうゆう)

発売日:2019/07/29

上へ