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辺野古米軍基地キャンプ・シュワブ前で演奏と舞い――ゲート前、海上に響く三線の音

2016年3月29日12:46PM

キャンプ・シュワブ前。三線の演奏に合わせて琉球舞踊を舞う源啓美さん。(3月4日、沖縄・辺野古にて。撮影/石川文洋)

キャンプ・シュワブ前。三線の演奏に合わせて琉球舞踊を舞う源啓美さん。(3月4日、沖縄・辺野古にて。撮影/石川文洋)

3月4日午前6時半、キャンプ・シュワブゲート前に着いたときは、もう三線を手にした人々が座っていた。三線37人、太鼓、琴、鼓弓一人ずつの合わせて40人。みんな、平常から座り込みに参加している人々だ。始まった三線の演奏に合わせ6人の女性が琉球舞踊前之浜を舞った。そのうちの一人源  啓美さん(68歳)は、古典芸能コンクール最高賞を受けている。

沖縄では、1992年から3月4日を「三線の日」と決めて県内だけでなく、神奈川、大阪、福岡、ハワイ、ブラジルなど各地で「三線の日」が催されている。三線は、琉球王朝時代から沖縄の芸能を代表する文化のひとつとして引き継がれ家庭やさまざまな式典で楽しまれてきた。

沖縄戦のとき、難民キャンプでは米軍食料用缶詰の空缶と落下傘の糸を利用した「カンカラ三線」が戦乱に苦しんだ人々の心をいやしたという。那覇新都心ゆいスポーツ・文化クラブの三線教室には週に一度、銘苅小学校ほか25人の児童が通うなど三線は市民生活にとけ込んでいる。

7時過ぎ、機動隊は三線・踊りを披露している人、座り込んでいる人々の排除を開始。ゲートから工事用の車輛が基地内に入った。

9時、仲本興真さん・相馬由里さんの抗議船に乗って辺野古新基地建設現場に近づくと5、6艇の海上保安庁警戒ボートが猛スピードで迫り「ここは立ち入り禁止区域。ただちに立ち去るように」と警告をくり返す。抗議船のスピーカーからは三線と民謡が流れた。ゲート前、海上での三線の音は本土支配、米国支配の歴史の中で抵抗し、沖縄の自主を守ろうとする沖縄の心の現れのように聞こえた。

ゲート前へ戻ると、再び三線と踊りが始まっていた。その時、新基地建設に関する政府と県の代執行訴訟で福岡高裁那覇支部が示した工事中止を含む和解案を「政府が受け入れた」と発表され、新基地建設中止を訴えゲート前に集っていた人々は喜びの歓声をあげ祝い事の「カチャーシー」を踊った。

基地建設中止まで徹底抗戦を続けるという安次富浩、山城博治両氏らの人々の意志は変わらない。

(石川文洋・フォトジャーナリスト、3月18日号)

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