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国際平和デーに合わせて署名集め――英系企業も「さようなら原発」

2013年10月2日11:42AM

ラッシュの新宿駅前店。シャボン玉を創出しながら、自然エネルギーをアピール。(撮影/渡部睦美)

ラッシュの新宿駅前店。シャボン玉を創出しながら、自然エネルギーをアピール。(撮影/渡部睦美)

 英国生まれのフレッシュハンドメイドコスメ「LUSH(ラッシュ)」を販売するラッシュジャパン(本社・神奈川県愛甲郡)が、「『さようなら原発』一千万署名」を呼びかける市民の会に呼応し、脱原発とピースエネルギーを推進するキャンペーン「ピースワンデー ピースエネルギー」を実施し、署名を集めている。

 同キャンペーンは、国連の定めた平和記念日である九月二一日の国際平和デーに合わせ、一三~二一日に全国一五四店舗で、キャンペーンと並行した署名集めは、うち約半分の店舗で行なわれている。

 売り上げ全額がチャリティとなるボディクリーム「チャリティポット」などチャリティ商品を販売し、太陽光・太陽熱・バイオマスによる被災地支援を行なう団体「つながり・ぬくもりプロジェクト東北」に売上額を寄付する予定だ。

 同社は二〇一二年から、再生可能エネルギーを創造する電力事業者であるミツウロコグリーンエネルギーの電力を商品の製造工場で使用するなど、「ピースエネルギー」の推進に積極的に参加してきた。同キャンペーン中は、全国のショップとオフィスでもグリーン電力を使用している。

 今回の国際平和デーにおいて、脱原発をテーマにすることを提案したチャリティ・キャンペーンチームの高橋麻帆さんは、「ラッシュの理念は人と環境、動物の権利を大切にすること。日本の場合は、ここに東日本大震災というキーワードが入ってくる。原発は私たちの“ピース”をおびやかす問題だということをアピールしたかった」と語った。

 店舗を訪れた若者がメインとなって、署名も集まっているそうだ。「入り口はどんなことでもいい。普段、関心を持っていない人が、ほんの一瞬でも考えるきっかけになれば」という。

「さようなら原発」署名は現在、約八三〇万筆集まっている。

(渡部睦美・編集部、9月20日号)

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