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6・2 3つのグループが反原発同時アクション――「脱原発の民意」を参院選に

2013年7月1日5:00PM

約1.2キロメートルにわたり、国会議事堂を取り囲む人々。(写真/本誌編集部)

約1.2キロメートルにわたり、国会議事堂を取り囲む人々。(写真/本誌編集部)


 安倍政権で原発再稼働が促進される中、参議院選を前に原発撤廃を掲げてきた「さようなら原発一〇〇〇万人アクション実行委員会」「原発をなくす全国連絡会」「首都圏反原発連合」が六月二日、東京都内で同時にデモを開催した。これまでバラバラに活動してきた三つのグループがともに行動するのは初めて。参加した延べ人数は主催者発表で約八万五〇〇〇人(警察発表では約二万数千人)。

 ドラムとともに参加した三〇代の男性は「民主党にしても自民党にしても期待できないが、声を上げ続けなければならないと思ってデモに参加し続けている」と語る。周囲の友人たちに原発について話しても反応はなく、デモを通じてできた友人たちと連帯している。

 河合空くん(一〇歳)の首にかかっているのは「お魚食べたい げんぱついらない」というプラカード。母親は魚を買うとき「太平洋産」を避けているという。

 国会前大集会で、ルポライターの鎌田慧さんは「安倍政権は核武装を前提とした再稼働を狙っている」と憲法“改悪”を含め危機感を示した。

 昨年末の総選挙では脱原発の声を結集することはできず、脱原発運動も一時の盛り上がりはなくなってきている。それでも「原発反対」を叫び続ける人々の思いを参院選でいかに表せられるか。今夏が正念場となる。

(本誌編集部、6月7日号)

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