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“脱原発弁護士”が初メガホン

2014年4月4日6:28PM

河合氏(右)と海渡氏。(提供/Kプロジェクト)

河合氏(右)と海渡氏。(提供/Kプロジェクト)

「脱原発弁護士」として知られる河合弘之氏と海渡雄一氏が中心となり、原発の問題点を訴えるドキュメンタリー映画『日本と原発』(仮題)が製作される。両氏は3月10日、東京都内で記者会見を開いた。

「原発の関連本はなかなか読んでもらえない。より多くの人に“脱原発”の気持ちを持ってもらうにはビジュアルしかない」と監督の河合氏は動機を話す。2年前から、福島第一原発の空撮を含めた国内の全原発の撮影などをしてきた。

 映画は2時間前後で、「日本の原発の問題点が全部わかるもの」にする。歴史に始まり、福島やチェルノブイリの被害、再稼働への動きとともに、自然エネルギーの普及といった「希望」も盛り込む。福島県浪江町などでロケを重ね、脱原発で知られる学者や評論家の小出裕章氏、田中三彦氏、飯田哲也氏らのキーパーソンが登場する。

「特に無関心層や保守層に、福島の事故は防げたことを訴え、知っておくべきことを正確に理解してもらえる作品にしたい」と両氏は口をそろえて語る。公開は6月の予定。各地で起こしている原発差止訴訟の証拠として、裁判所にも提出するという。

 数千万円の製作費は、河合氏が借り入れて調達。「回収できるとは思っていないけれど、商業ベースに乗せて全国展開したい」と意気込んでいる。

(小石勝朗・ジャーナリスト、3月21日号)

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