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韓国・北朝鮮の通信線復旧 
首脳の親書交換経て合意

文聖姫|2021年8月19日6:41PM

韓国と北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)は7月27日、南北の通信連絡線を復旧させたと発表した。南北の両首脳が4月から数回にわたって親書を交換して合意した。北朝鮮は昨年6月9日、韓国の脱北者団体が金正恩朝鮮労働党総書記を批判するビラを散布したことに反発し、首脳同士のホットラインと計4本の通信連絡線を遮断した。7日後の16日には開城の南北共同連絡事務所を爆破した。今回の復旧では、ホットラインは含まれていない模様だ。

韓国大統領府は「南北両首脳は一日も早く相互信頼を回復し、関係を再び進展させることで意見が一致した」と述べ、北朝鮮の朝鮮中央通信も「相互信頼を回復し和解を図る大きな一歩を踏み出すことについて合意」と伝えた。

韓国の文在寅大統領は就任直後の2017年7月6日、ドイツのベルリンで「朝鮮半島に新たな経済地図を描く」として、南北経済協力に関する四つの提案を行なった。北朝鮮がこれを評価し、18年の南北首脳会談につながった。

北朝鮮は、新型コロナによる国境封鎖、国際的な経済制裁、自然災害の「三重苦」による経済難が続く。頼みの中朝貿易も国境封鎖で低迷している。1~6月の中朝貿易額は6572万ドル(約72億円)で、コロナ前の19年同期に比べ95%減少した。今年は干ばつで穀物の収穫減も見込まれる。下落していたコメの市場価格も再び高騰している。南北関係改善で経済協力を復活させたいとの思惑はあるだろう。任期10カ月を切った文大統領にとっても、南北関係で成果を出したいところだ。

韓国統一部は7月30日、民間団体の対北人道協力の物資搬出申請2件を承認したことを明らかにした。まずは人道支援から動き始めたが、本格的な経済協力の再開には制裁解除が不可欠。これには核問題の解決が必要だ。最終的には米朝の対話再開がカギを握る。

(文聖姫・編集部、2021年8月6日号)

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