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ステイホームでかるた遊び 
憲法記念日に「憲法かるた」販売

山秋真|2020年5月25日4:44PM

5月3日発売の「憲法かるた」。(撮影/山秋真)

「明日の自由を守る若手弁護士の会」(略称あすわか)が、憲法記念日の5月3日から「憲法かるた」の販売を開始すると発表した。

同会は、2012年4月に発表された自由民主党の「日本国憲法改正草案」の危うさを広く知らせようと、13年1月に発足。会員がそれぞれ地元で憲法カフェを開き、現行の日本国憲法とその基本的な理念である民主主義や自由について伝える活動をする。昨年は憲法をテーマにしたボードゲームを発売。日常のなかで手軽に遊びながら憲法の精神に触れることに、手応えを得た。今回、より幅広い年代が楽しめるシンプルな遊びとして、かるたを制作したという。

憲法かるたは、全103条ある憲法の条文から50個の条文を、各地の会員が選んで紹介したもの。「読み札のフレーズは、幼児にもわかるように難解な法律用語を避け、悩みながら作った。何かが心に残り、もっと知りたいと思ってもらえたら。膨らんだ興味に応えられるよう、札の裏面に解説を載せた」と、同会の共同代表・黒澤いつきさんは話す。

取り札の絵はイラストレーター・大島史子さんの描き下ろし。条文のメッセージを凝縮しつつ、固定観念からジェンダーバランス等も考え解放する絵札となった。

「(新型コロナウイルスによる感染症の蔓延により)奇しくも現在、自粛という形で移動の自由はない。ぜひ家で、憲法かるたで遊んでほしい。平穏や自由のない状況がいかに苦しいかを、肌で感じるシンドい時期だが、普段よりもニュースを見て政治参加や投票の大切さを感じるだろうとも思う。せめて、自由や平和や民主主義を学ぶ機会になれば」と黒澤さん。かるたなら楽しく学べる、子や孫へのプレゼントにも役立ててほしいと語る。価格は1セット1500円(税込・送料別)、注文は同会ホームページ(URL https://www.asuno-jiyuu.com)から。

(山秋真・ライター、2020年5月1日・5月8日合併号)

 

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