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明日少女隊の「せかいこどもチャンネル」
大人も学べる翻訳絵本よみきかせ動画をアップ

宮本有紀|2020年5月22日5:33PM

若手フェミニズム・社会派アーティストグループ「明日少女隊」は、コロナ禍で休校中の子どもたちに向けて「せかいこどもチャンネル」を作成し、絵本のよみきかせ動画などをアップしている。同団体の尾崎翠さん(※)によれば「子どもにしかうけないような内容という意味ではなく、社会で起こっている大事なことや人権などの考え方を、できるだけ低年齢の子どもにもわかるような切り口で発信するという趣旨のプロジェクト」だ。

絵本は著作権の都合もあり、日本で出版されていない海外のものを同団体で翻訳している。『おとこのこのための、はじめてのフェミニズム』は「女の子と友達になろう」「君とは違う友達からのほうがたくさん学ぶことがある」「できるようになったら簡単なお手伝いをしよう。ベッドを整えて、ゴミを出して、洗濯物をたたんで、床をはいて。男の子の仕事、女の子の仕事というものはない。あなたができることをしよう」などと語りかける。内容を親から説明され、自分の脱いだ服をたたみ、部屋を片付け出した子どももいるという。

翻訳を担当した杉野芳子さん(※)は「〈ゲームは男の子だけ女の子だけのために作られてはいない〉というフレーズを読み、もし幼少期にこのような絵本に出会えていたのならどんなによかっただろうと思いました」「この絵本は〈フェミニズムは難しいことではなく、基本的な礼儀から始まる簡単なことだ〉と教えてくれます。周りの人を尊重することについて、親子で一緒に考えるきっかけとなれば嬉しいです」とコメントしている。

5月13日には、子どもを虐待から守る団体が発行した絵本から『わたしのからだはわたしのもの』をアップ。〈いやなさわられかたをしたら、「いや!」っていって いいんだよ〉などと伝える。

チェンネルでは「ジェンダー問題や民族差別問題、政治、アートなど日本の義務教育でちゃんと教えてもらえないことをテーマにするよう心がけている」という尾崎さん。「学校で習わないということは、裏を返せば多くの大人もよく知らないということ。だから、子どもから大人まで楽しめると思う」と話す。実際、大人も十分に楽しめるというか大人こそ見たほうがいいと思う内容だ。チャンネルはURL:https://cutt.ly/1yY8hCG

なお、チャンネル創設と運営には5月に東京で開催するはずだったイベントの資金をあてたため、6月末~7月程度で資金が尽きる。同団体では長期プロジェクトを目指して寄付を募集中だ。口座などの情報は以下から。URL:https://tomorrowgirlstroop.com/donate-1

 

※「明日少女隊」では、戦後活躍した女性や性的少数者、また彼女たちの権利向上のために貢献した故人の名前をアーティスト名として使用している

 

(宮本有紀・編集部、2020年5月22日号)

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