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人気俳優・菅田将暉さんの父が「袴田事件」死刑囚の姉と語り合った

平井康嗣|2018年8月10日5:25PM

袴田秀子さん(右奥)と菅生新さん(左の男性)、西嶋勝彦弁護士(右手前)。(東京都内のレインボータウンFMにて。撮影/平井康嗣)

袴田巖死刑囚の姉・秀子さんが映画にCMにひっぱりだこの人気俳優・菅田将暉さんの父とラジオ番組で対談をした。

菅田さんの父は菅生新さんという関西を中心に活動する経営コンサルタント。もともと息子の将暉さんより父のほうが関西では幅広い人脈もある有名人。菅生さんは最近では『スゴー家の人々』を出版したり、たびたび週刊誌ネタにもなるなど、親子ともども世間を賑わせている。

7月11日、菅生さんは自身がメインパーソナリティを務める東京のコミュニティFM「レインボータウンFM」の番組ゲストに、袴田秀子さんと袴田事件弁護団団長の西嶋勝彦弁護士を招いたのである。

袴田巖さん(82歳)は袴田事件で知られる元プロボクサーの死刑囚である。袴田事件とは1966年に静岡県で一家4人が殺害された事件。袴田巖さんが犯人として逮捕され、死刑判決が確定している。姉の袴田秀子さんは弟の巌さんの無罪を一貫して信じて支援を続けており、近年、日本プロボクシング協会(アマチュア団体の日本ボクシング連盟とは別組織)も元プロボクサーの袴田巖さんを支援するさまざまなキャンペーンをしてきた。

それらの結果といえようか。犯行時の着衣とされた血痕のついた衣類をDNA鑑定が実施され、その結果、血痕は別人と判断される。この鑑定結果を受けた静岡地裁は2014年、無罪の明らかな証拠だと判断して再審(裁判のやり直し)決定を認めた。このときに静岡地裁は「拘置を続けることは耐えがたいほど正義に反する」と痛烈に指弾したのだった。しかし東京高裁は再審請求を棄却。一方、弁護団は最高裁に特別抗告した。現在、袴田さんは再収監されずに釈放状態は続いている。

当日のラジオの収録は40分ほどに及んだが、3人の子をもつ菅生さんは、家族が「無実」の罪で、しかも死刑判決を受け50年間も囚われの身になることを想像したのか、ときには涙ぐみながら秀子さんの話を真剣に聞いていた。

また当日、同行取材していた私に対して秀子さんは「巖をこのまま自由にしておいてほしい。それだけです」と強調した。西嶋弁護士は「間違っているのはもはや裁判所だけです」と、異常な状況をバッサリと批判した。

収録した番組の動画はYouTube の番組公式サイトで配信されており、FM放送も8月12日に放送予定だ。

(平井康嗣・編集部、2018年8月3日号)

 

◎静岡地裁に対する日本プロボクシング協会の声明

http://jpba.gr.jp/main.html

 

◎菅生新さんの「幸せ de Night!」の公式配信サイトYoutube

 

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