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原発事故避難を描いた映画が上映開始

2013年10月11日6:56PM

舞台あいさつをする太田隆文監督。(写真/杉山正隆)

舞台あいさつをする太田隆文監督。(写真/杉山正隆)

原発事故で避難を強いられた家族を描く映画『朝日のあたる家』(太田隆文監督)が9月14日、愛知・豊川コロナシネマワールドを皮切りに全国での上映が始まった。原発を題材にしたことで大手映画館に断られたものの口コミで評判が拡がり、同県小牧市のコロナグループが上映に名乗りを上げるなど全国25カ所での上映に拡がった。

 初日、2日目は太田監督や出演した俳優の廣住沙紀さんらが舞台あいさつ。浜岡原発からさほど離れておらず、原発事故は他人事ではないと映画をふだん見ない人まで詰め掛け、豊川コロナ始まって以来の満員札止めも出た。

 同作品はジャパン・フィルム・フェスティバル・ロサンゼルス2013で高評価を受けた。太田監督は「福島第一原発の事故は終わっておらず、美しい故郷である福島に今も帰れない人が数多い。現実を実際より軽く考える人は少なくないが、この映画製作に寄付やボランティアで支えてくれた人もたくさんいる。社会を変えることはまだまだできると感じている。家族や故郷の大切さを考えるきっかけにしてもらえれば」と話す。

 東京では渋谷のUPLINKで9月28日から上映。大阪ではシアターセブンで9月21日から上映中だ。公開スケジュールは、映画『朝日のあたる家』公式ホームページ(URL http://www.asahinoataruie.jp/theater.html)で。

(杉山正隆・ジャーナリスト、9月27日号)

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