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福島との連帯呼びかけ――山田医師が柏市で講演

 首都圏に近いホットスポット(高濃度放射能汚染地域)の一つ、千葉県柏市の中央公民館で三月一一日、小児科医の山田真さん(東京・八王子中央診療所理事長)を講師に「子どもたちを放射能から守る! 小児科医が見た福島」と題する講演会が開かれた。主催は、二〇〇四年に結成された「食の安全と環境を考える会」(柳沢典子代表、会員約五〇人)。

 冒頭、山田さんが同日に柏市役所の生け垣で測定した放射線量を紹介。「〇・三五マイクロシーベルトあり、これは僕が福島以外では見たことのない高い数値」と述べると、約八〇人で埋まった会場からは驚きと不安の声が漏れた。

 講演の中で山田さんは、福島市内で健康相談会を重ねてきた経験から、「今や福島はあきらめの現状に見える」とし、「昨年秋以降、引っ越したくても引っ越せないという人の相談が増え、年明けからは『避難』という言葉も出なくなってきた。行政に要求してもダメなので要求しない。健康調査も住民に情報が開示されず、福島の中で封じ込められている」と指摘。一方で、福島県出身者への差別が広がっている事例を紹介しながら、「福島が助からないことには他の土地も助からない。“放射能は安全”などと福島で押さえ込まれている限りは、柏市など線量の高い場所のある地域も放置される」と話し、福島との連帯を呼びかけた。

(片岡伸行・編集部、3月16日号)