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2・11さようなら全国行動――原発再稼働に批判高まる

2月11日、東京・代々木公園の集会で再稼働に抵抗しようと呼びかける大江健三郎さん。(撮影/伊田浩之)

 原子力安全・保安院は二月一三日、関西電力が提出した大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に必要な安全評価について「妥当」とする結果をまとめ、内閣府原子力安全委員会に報告したと発表した。こういった再稼働の動きに批判や反発が強まっている。

 一一日に東京・代々木公園であった「再稼働許すな!さようなら原発1000万人アクション全国一斉行動in東京」(主催者発表で一万二〇〇〇人参加)では呼びかけ人の一人、大江健三郎さん(作家)が「政治家も実業家も官僚もうやむやに原発の再開を認めようとしている。私たちは抵抗しなければいけない。これは倫理なんだと。日本人が原発を全廃するのは倫理であって、いかなる他の価値、経済的価値や政治的価値を超えて一番大事な倫理。それを守り抜こうではないか」と強調した。

 同アクションは八日、記者会見し、「各地の原発立地自治体の首長へあてた、原発を再稼働させないよう求める要請文」を発表。三月一一日には福島県郡山市で「原発いらない!3・11福島県民大集会」(呼びかけ人代表、清水修二・福島大学副学長)が開かれる。

(伊田浩之・編集部、2月17日号)

竪川河川敷公園で行政代執行――野宿生活者を強制退去

Aさんを助けようとする支援者を遮る区職員ら。(撮影/杭迫隆太)

 東京都江東区竪川河川敷公園で生活する野宿生活者に対して二月八日、同区は行政代執行法に基づく強制退去を行なった。同公園に長年暮らしていたAさんは小屋と荷物を奪われ、「(区職員などが)いきなり暴力的に来たから、江東区に対しては仕返ししてやりたいぐらいの気持ち」と憤りを隠さない。

 同公園は二〇〇九年から改修工事中で、江東区土木部水辺と緑の課の荒木猛男課長は、「令書を発行してブツ(小屋)があったらこれ(行政代執行)はやらざるを得ない」と話す。しかし、Aさんが生活していたのはもともと荒木課長自身が指示した場所だった。その上Aさんは行政代執行の対象とされた場所から引っ越す準備を進めていた。一月二〇日には、区にもその意思を伝えていたという。だが、二月八日の朝、「一〇〇人ほどの区の職員、警備員、私服警官がやって来た。Aさんの傍に行けないように私や他の仲間の両手足を掴むなどして、暴力的に排除していった」と野宿仲間は言う。この野宿仲間によると孤立したAさんは、周りを十数人に取り囲まれた。

 Aさん以外にも行政代執行の対象とされた場所に野宿していた人たちがいたが、対象とならない場所に自主的に移動していた。ところが区は、野宿生活者たちのテントや小屋を囲む形で柵を強引に設置し、その区域を含む一部公園を一般利用できないよう緊急閉鎖していた。「これらの路上生活者の存在が一般利用者を脅かし、支援者が集まることで公園機能が損壊されると判断した」(前出課長)ためだという。

 行政代執行の翌九日には、野宿生活者と支援者らが区に対して抗議活動を行なった。その際、区の退去命令で職員により何人かが庁舎外に出され、その過程で庁舎の外壁ガラスが割れたため、支援者の一人が器物破損の容疑で逮捕されている。一四日には、2・9竪川弾圧救援会が声明を発表。江東区、警察への抗議と、逮捕された野宿生活支援者の救援を呼びかけている。詳細は救援会ブログ http://solfeb9.wordpress.com/

(西村仁美・ルポライター、2月17日号)