イベント情報 関連イベントや読者会イベントなどをご案内いたします。

ジェンダー情報

【国会】女性活躍推進法が成立 8月28日

 参議院本会議で8月28日、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律案が賛成多数で可決し、成立した。同法(10年間の時限立法)は、国や地方自治体のほか民間事業主(従業員300人以下は努力義務)に対し、女性採用比率、勤続年数男女差、労働時間の状況、女性管理職比率など数値目標を少なくとも一つ自主的に設定した行動計画を公表するよう義務化。行動計画策定は2016年4月1日とし、その他は公布と同時に施行する。

【政府】国際会議で首相が自画自賛 8月28日

 8月28日、東京で開かれた「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム」で安倍晋三首相がスピーチし、「アベノミクスはウィメノミクス。私はこの2年半、一貫して女性の活躍を推進してきました」と自己を高く評価。「日本の最大の課題は少子高齢化による人口減少」とし、その解決への「最大の壁は、男性中心の長時間労働を是とする働き方文化」であるとして、構造の問題を文化の問題にしていた。非正規雇用やシングルマザーの抱える問題には言及せず。

【地方】鹿児島県知事が、女子教育には三角関数は不要ととれる発言 8月27日

 鹿児島県の伊藤祐一郎知事は8月27日、第2回県総合教育会議で、「高校教育で女の子に(三角関数の)サイン、コサイン、タンジェントを教えて何になるのか」と発言し、「社会の事象とか、植物の花とか草の名前を教えた方がいい」と述べた。性別で学習内容を変えることを示唆する発言と報道されたためか、28日の記者会見では「口が滑った。女性を蔑視しようということではない」と発言を撤回する考えを示した。
(南日本新聞、朝日新聞デジタルより)
 
【地方】志摩市の海女キャラ公認撤回求める署名提出 8月25日

 三重県志摩市が公認した海女キャラクター「碧志摩(あおしま)メグ」が「17歳という未成年の設定でありながら、胸や太ももなどの表現に顕著な性的誇張表現がなされており」「行政が、未成年の女性を性的なものとして表現し、市の広報のための公認キャラクターとして利用し(略)公開していることは問題」として社会派アートグループの明日少女隊が公認撤回を求めるネット署名活動を開始。8月25日、志摩市役所に6936人分の署名を提出した。14日にも現役海女を含む市民有志が「女性を蔑視した性的な描写」として309人分の抗議署名を提出している。9月1日16時現在、ネット署名数は7514。