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みんなで傍聴 8月の原発裁判

8月3日(金)13:30
広島地裁 伊方原発運転差止仮処分 第1回審尋期日(非公開) 昨年12月13日の広島高裁即時抗告審決定が伊方原発の運転差し止めについて同年9月30日までと期間を区切ったことに理由がないとして、同年10月1日以降も運転を差し止めることを求めた申立。住民側は町田洋東京都立大学名誉教授によるプレゼン予定。終了後、記者会見・報告会(広島弁護士会館3階大ホール)。審尋中、同会場にて早坂康隆広島大学大学院准教授をコーディネーターに迎えて学習会「巨大火山噴火について学ぼう」開催。

8月6日(月)14:30
広島地裁 伊方原発運転差止請求訴訟 第12回口頭弁論期日 原告より安全論と耐震性について主張予定。"ヒロシマ原爆の忌日"のため特別な取り組みはしない。

8月29日(水)14:00
東京地裁 函館市による大間原発建設差止等請求訴訟 第17回口頭弁論期日 原告より前回に引き続き、函館地裁大間原発差止請求棄却判決の問題について主張予定。終了後、市民による報告集会(参議院議員会館予定)。

【追悼】熊本県の阿蘇火山を半世紀以上にわたり研究してきた火山学者の須藤靖明先生が7月15日に亡くなられました。京都大学助教授を退官後は阿蘇火山博物館の学術顧問に就任。2014年には東日本大震災で得た教訓から『原発と火山』を執筆。川内原発や伊方原発の運転差止仮処分等に専門家として住民側にご協力くださいました。
 昨年12月13日に広島高裁にて伊方原発運転差止が認められたのは、須藤先生をはじめ、良心的な学者が関わってくださったことが大きな力となりました。心からお悔やみ申し上げます。
 須藤先生の陳述書から紹介します。
「原子力発電所において万が一の大規模自然現象をも想定し、深刻な事故の確率を、100万年に1回未満に抑えるという安全目標を国として立てているのであれば、阿蘇その他の日本のカルデラ火山におけるVEI7級の噴火は、無視できないほど高い確率で発生するものといえます。VEI6程度は当然のこととして、阿蘇4と同規模の阿蘇5がくる可能性があると評価するのが、原子力発電所に求められる安全性の程度を踏まえた『合理的』な判断というべきです」(2017.9.11)
「権力者や資金提供者の意向に自然科学者の見解が左右されることがあるということは、誰でも知っていることではないでしょうか。せめて裁判所だけは、いつまでも真実を見極める目を持って欲しいものだと願っております」(2018.2.23)