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964号の注目記事

●徹底追及
和歌山カレー事件に冤罪の可能性
「ヒ素は別物」か!?中井鑑定に疑義唱える論文の波紋
片岡 健

一九九八年にヒ素中毒で六〇人以上が死傷した和歌山カレー事件。無実を訴えながら死刑確定した林眞須美さん(五二歳)は現在再審請求中だが、その法廷外で展開されている「鑑定論争」に注目が集まっている。
有罪の決め手となった当時のヒ素鑑定に問題があった場合、弁護側の冤罪主張が現実味を帯びてくるからである。

●情報保全隊内部資料が暴露した「自衛隊の秘密」
北方 農夫人

秘密保護法は自衛隊の情報をほとんど秘密扱いにするが、一方で自衛隊自身は国民の動向に密かに目を光らせている。こんな身勝手な彼らの行動も、やがて国民は知ることもできなくなりかねない。

●名門・愛知ゴルフカンツリー倶楽部で訴訟沙汰に発展
三菱東京UFJ出向理事による私物化疑惑
成田 俊一

中部地方の名門ゴルフ場で起きた経済事件。恐喝疑惑、リベート要求、会社の私物化など紳士スポーツには似つかわしくないものばかりだ。さらにそこには三菱東京UFJの出向理事や中日新聞社の創業家一族など、愛知県中枢企業のエリートたちが絡んでいた。

●脱混迷ニッポン 今野義雄
「義」の経営で地域を支える住民立の「おらが診療所」
山岡 淳一郎

群馬県東吾妻町には、国内でも珍しい「住民立」の大戸診療所がある。地域そのものを病院に見立て、癒しの大空間をつくっているという。前身の国立結核診療所・長寿園の存続運動から「義」を背負って経営を仕切る人がいる。

●相次ぐ会計検査院の指摘、JR四国の安全は大丈夫なのか
十河信二元総裁のカミナリが聞こえる
重見 芳光

●自由と創造のためのレッスン
闘争はその継続を爆音でささやく
廣瀬 純

ハリウッドの一映画会社をつぶしたことで「天国の門」どころか“地獄の使者”とまで呼ばれたマイケル・チミノ・そのリヴァイヴァル上映にかかわる映画評論家の樋口泰人。二人が交錯する時空に到来する幽かな記号とは。

●ケニア人質事件が物語る、アフリカの「反テロ戦争」
なぜショッピングモールは狙われたのか
写真/文 和賀えり子

先月、ケニアで起きた襲撃事件では、犯人側に英・米国籍者がいたことから、国際社会に衝撃が走った。事件現場には強いメディア規制が敷かれ、イスラエルや米国主導で行なわれる事件の事後処理に、現地関係者が憤る。事件を巡っては不可解な点も残る。現地取材による緊急レポート。