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元徴用工、三菱重工本社訪ねる 
「命尽きる前に謝罪を」

植松青児|2020年2月6日10:49AM

三菱重工での要請行動を終え社屋を出る梁錦徳さん。広報は高橋信さん。(撮影/植松青児)

1月17日の朝、寒空の下、東京・丸の内の三菱重工本社前に梁錦徳さんが立った。「10代のその少女は、もう91歳(編注・数え年)のおばあさんになりました」と書かれた横断幕を支援者が掲げる。横断幕には次のような言葉も書かれている。「謝罪一言聞けず、75年」。

梁錦徳さんは、10代半ばだった1944年5月、「日本へ行けば女学校に通える。お金儲けもできる」という言葉に誘われ、全羅南道の羅州から動員されて三菱重工名古屋工場に勤務した。朝8時から午後5時まで立ったまま労働させられた。「飛行機の部品のサビを取る溶剤で頭痛になった。食事量は少なく、約束の女学校へは行かせてもらえなかった」と証言している。

梁さんたち元徴用工が三菱重工を訴えた賠償訴訟は、2018年11月の韓国大法院判決で原告勝訴が確定する。このとき、三菱重工は「適切に対応していく」というコメントを発表した。しかし1年以上を経た現在、三菱重工は判決に応じていない。原告側が求める話し合いにも応じていない。

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