安倍政権の大罪

内閣支持率と株価を高水準で維持することに心血を注いできた安倍晋三首相。そのおかげで長期政権は可能となり、悲願とする"憲法改正"に手が届くところまできた。ひょっとしたら最後の一手を打つのは、安倍首相ではないかもしれない。だが、そのことに大した意味はない。

私たちに重要なのは、よくみることだ。民主主義を実現する制度や文化が壊され、私たちの暮らしが追いつめられたさまを。

変革の決定権は、依然私たちの手にある。だから問うてみる。この現実に、私たちは本当に満足しているのか? 張りぼての「自由」と「希望」でOKか?(『週刊金曜日』編集長・小林和子)

  • 【モリカケ疑惑】10月下旬にも「森友」の会計検査院結果か
    「答え」出る前のもみ消し解散
    片岡伸行

    10月下旬にも2件の国政私物化疑惑に対する「答え」が出ようとしている。これを隠すための解散こそが「国難」だ。

  • 【特定秘密保護法】最長10年の懲役刑が促す萎縮
    報道の自由度G7で最下位に
    内山宙

    疑惑隠しのために解散した安倍政権。もはや秘密保護法を超える情報隠し……こうした国の秘密のあり方を今いちど考える時です。

  • 【沖縄差別】絶えない米兵らによる事故・事件
    日米同盟の維持に県民の命は使わせない
    玉城愛

    沖縄には約70%の米軍専用施設が集中している。その苦しみ・怒りは、総選挙の争点からこぼれおちている。

  • 【ジェンダー・性教育バッシング】「性」や個人の「生き方」に執拗に介入
    女性活躍政策とは女性利用政策のこと
    澁谷知美

    「女性活躍」政策はあくまで経済政策であり、女性の人権政策ではない。安倍政権下のジェンダー・性教育バッシングを忘れまい。

  • 【安倍話法】「仕事人内閣」「印象操作」「大義」……
    空気を管轄する「国難づくり解散」
    武田砂鉄

    政治家の言葉が今ほど空疎に聞こえる時代はないだろう。その筆頭である安倍晋三首相の言葉で社会が支配されている。

  • 【マイナンバー】銀行など民間で強まる提供圧力
    狙いは市民監視の精緻化
    宮崎俊郎

    カード普及率がわずか9%。定着しない個人番号(マイナンバー)制度だが、危険な本質が露わになるのはむしろこれからだ。

  • 【メディア支配】菅官房長官記者会見に漂う「忖度」
    読者の信頼感を取り戻すのは質問力
    対談 望月衣塑子×金平茂紀

    安倍一強体制によるメディア支配が言われるようになって久しい。だが、メディアが「忖度」するのは安倍政権による「圧力」だけが原因か。総選挙公示を前に、ジャーナリストの金平茂紀さんと『東京新聞』の望月衣塑子記者が語り合う。

小池劇場と政界再編

  • 枝野新党に結集するリベラル勢力 天城慶+本誌取材班
  • 急な解散総選挙の仕掛けは「読まれていた」
    勝者は「子どもの問い」を発させたもの 内田 樹
  • 「官邸主導政治」の限界と「面従腹背」の意義
    座談会 前川喜平 × 寺脇研 × 寺島実郎 × 佐高信
  • シリーズ「安倍改憲案」がダメな理由
    改憲の狙いは集団的自衛権の認容だ 上脇博之
  • 「慰安婦」写真展、安世鴻氏に聞く
    苦痛は解かれず積もるばかり 聞き手・岡本有佳
  • 「10・8羽田闘争」から50年
  • 18歳と11カ月で斃れた京大生の記憶 成澤宗男
  • ベトナム反戦運動とその時代 山本義隆
  • 浮躁中国 104
    民主派をめぐる重い空気の下で 麻生晴一郎

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