ちょっとヘンだぞ!
「ふるさと納税」

「家計に!地方に!日本に!いいことずくめ」「やれば誰でも得をする!」--こんなキャッチコピーが躍る「ふるさと納税」。地方創生の一環として設けられた税制上の仕組みだが、本当に地方を元気づけているのだろうか。「ふるさと納税」について考えてみた。

  • 得する人がいる一方で、
    実質的負担は国民に及ぶ
    編集部

    「ふるさと」への納税者の主体的な貢献を可能にする「ふるさと納税」制度は今年度、大幅に拡充され、受け入れ件数や額が大幅に伸びている。4月からは「企業版」も登場する。いったい、どういう制度か。

  • 「企業版」導入前にすべき事
    川村栄一
  • 三木義一・青山学院大学学長インタビュー
    「税金の支払いと使い道をリンクさせた
    意味は大きい」

    税金を「重荷」と捉える人が増えている。民間税制調査会の共同座長をつとめた三木義一さんは、納税者が税金の使われ方に関心を持つようになったという点で、ふるさと納税を一定評価する。

  • 太田一郎・世田谷区財務部課税課長インタビュー
    税源偏在の是正措置として問題だ

    東京から地方にお金が移転するのは制度設計上、当然の成り行きか。制度の利用が急増した今年、実際に減収になる東京23区はどう対応しているのか。世田谷区の担当者に聞いた。

  • 背後には「自己責任」というイデオロギー
    税をゆがめ公共を解体する
    金子勝

    過熱気味の「ふるさと納税」の何が問題なのか。「アベノミクスで日本は『長期衰退』の時代に入った」(近著『日本病』より)として、その“治療法”を提示している慶應義塾大学経済学部教授の金子勝さんが「ふるさと納税」の根本的な間違いを一刀両断する。

  • 未来は地方にあり!!
    無血の「歌う革命」と北陸モデルの意外な共通点
    藤吉雅春

    ふるさと納税によって地方は蘇るのだろうか。地方創生の原動力になるのは官僚でも大企業でもなく、市民だ。『福井モデル』の著者、藤吉雅春氏は、日本の北陸と、旧ソ連から独立したエストニア市民の類似性を見いだした。

  • 安保法制に反対する高校生全国一斉デモ
    戦争したがる総理はいらない! 伊田浩之・尾崎孝史
  • 船員が予備自衛官補にさせられる 成澤宗男
  • 「慰安婦」報道と『読売新聞』(下)"幻"のインタビュー
    記者はキーセンとはなにか説明できなかった 植村 隆
  • 「北のミサイル」はメディアの大誤報だ 田岡俊次
  • 本誌スクープで激震!!
    不動産会社社長の殺人容疑で山健組幹部の名が浮上 成田俊一
  • 浮躁中国 88
    蔡英文時代の中台関係 本田善彦
  • 「正社員転換実現」厚労省プランの先頭に立つものの……
    ハローワーク職員の6割が非正規 片岡伸行
  • 映画『袴田巖 夢の間の世の中』が完成
    新たな人生へ、姉との二人三脚 小石勝朗
  • 『バナナの逆襲』フレドリック・ゲルテン監督に聞く 松村 洋

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