敗戦特集

これほど心がざわつく敗戦日を迎えるのは初めてだ。先の参議院選挙では「愛国心」「歴史の見直し」をことさら強調する安倍晋三政権の自民党が大勝し、狭量な愛国心や排外主義が吹き荒れはじめている。年収二〇〇万円以下のワーキング・プア(働く貧困)層が六年連続で一〇〇〇万人を超える中、国家との結びつきにすがりたい人々が増えているのだろうか。だが、小誌の本多勝一編集委員が「殺す側」「殺される側」と喝破したように、私たちのほとんどは「殺される側」にいるのだ。戦争で亡くなった多くの犠牲者に思いを馳せながら、戦争を防ぐ道を考えたい。

●ネトウヨと一体化する靖国 その罪と追悼施設の未来石山 永一郎●戦争って言葉をなくせばいいんですよ。「大量殺人」でいいんです。対談 美輪明宏×佐高信世の中で言ってる常識を信じるのは「8・15」でやめました――美輪平和が美輪さんの身体に入って言葉の素になってるんですよね――佐高●対談 戦争と漫画を語る巴里夫×西岡由香一九六〇年代?七〇年代にかけて流行していたいわゆる「戦争漫画」。本誌「さらん日記」連載中の西岡さんが「私の漫画の原点」という『赤いリュックサック』もその一つ。最近、その復刻版を出された作者の巴さんは敗戦時に一三歳という「軍国少年」でその体験も『石の戦場』という漫画にしている。大分・中津の特攻隊基地近くで少年時代を過ごした巴さんと、長崎で育ち、原爆と被爆者について描く西岡さんが、戦争と漫画について語り合った。●「慰安婦」の証言本を出版するハーマーさんオランダの『もぎとられた花』村岡 崇光

  • ハイエクから見る日本国憲法改正議論憲法は国民の共通の信念を反映するもの 仲正 昌樹安倍首相の憲法九六条改正発言をきっかけに、一躍注目を浴びた「立憲主義」。その結果、「憲法は権力(国家)を縛るもの」だと自由主義的に言われるようになったが、一方、国民は福祉など国家への期待も強い。強烈な自由主義者ハイエクの憲法観を敢えて借り、日本の混沌とした議論に風穴を開けることを期待したい。
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  • TPPで水産業を壊滅させていいのかイカ釣り漁の現場から見える「絶望の未来」 今田 真人円安による燃料代の高騰と、中国からの水産加工品の増大で、日本の漁業は大打撃を受けている。これでTPPが加わったら、どうなるのか。
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