ドルはもう死んだ  迷走するIMF・世界銀行と日本

「強いドル」の傘下で回ってきた世界経済。しかしその経済モデルはドルの力が著しく低下した今日において機能しなくなっている。10月、IMF(国際通貨基金)・世界銀行の年次総会が48年ぶりに東京で開かれる。いま何を考えるべきか。「基軸通貨なき時代」のあり方について、各論者が説く。

■浜 矩子さんに聞く「交渉」ではなく賢い「協調」の発想を■大増税の一方で日本政府は資産超過 海外に巨額資金を注ぎ込む財務省 植草 一秀■米倉経団連会長の”社会貢献活動” 住友化学がアフリカの子どもたちにプレゼントした農薬蚊帳 岡田 幹治マラリアに苦しむアフリカで、農薬蚊帳事業を展開するのが住友化学だ。政府開発援助(ODA)資金を投入して国も支援。最底辺の人々を救い、現地の雇用も創出していると高く評価されているが……。◆「援助」にきめ細かいリスク配慮を 高橋 清貴■最大の市場であるエネルギー部門がカギ「一極集中」の経済を「分散型」へ アンドリュー・デウィット世界金融危機は、米国ドルという強い力に一極集中する経済の限界をまたしても示した。エネルギー・環境問題に詳しいアンドリュー・デウィット氏は、「小さな力が生き続けるための分散型経済」を提唱する。

  • 「30年代に原発稼働ゼロ」さえ早くも空手形 私たちを愚弄する民自公の原発推進翼賛体制 伊田浩之 編集部野田政権はどこまで私たちを愚弄するのか。国会の同意を得ずに原子力規制委員会の人事を強行したばかりか、「原発ゼロ」を閣議決定せず、新増設を認める――背後には:原子力マフィア”が暗躍している。
  • 「権力の空白期間」に激化した反日デモ 党大会控え沈静化図る中国当局古是三春 軍事評論家今年は5年に1度の共産党党大会の年。中国国政のトップ、常務委員会メンバーも交替するため、党大会前は権力闘争が激しくなる。その間に激化した反日デモは、どういう思惑がからんでいたのか。
  • 急速に好戦化する日本社会 森田 実
  • 対談 戦後史と自立を問う 日本はいつまで米国の属国に甘んじているのか 孫崎享×ガバン・マコーマック日本の暗部を暴いた『戦後史の正体』が大きな話題となっている。マスメディアは無視しているが、米国の属国となった隠された事実を、その著者と、すでに対米従属を分析していた豪州の歴史学者が語り合う。
  • 高部知子[独占インタビュー] 私が探し続けているもの 聞き手 桃江メロン「よくここまで更生したね」――元女優の高部知子さんが慶應義塾大学に入学したとき、こうほめられたと言う。芸能界にいた三〇年近く前の出来事と、いまも結びつけて語られることがある高部さん。高部さんの目にこの社会はどのように映ってきたのか、そして、高部さんはどんなことを考えて生きているのか。
  • マグロと「親書」を北朝鮮にデリバリー!? 故金正日氏の料理人藤本健二氏の茶番 成田 俊一
  • 福島から遠く離れて12 あらゆる人の心の扉を うえのさえこ原発事故後、母子で福岡に避難していたうのさんですが、来年からは家族3人での暮らしを再開することに決めました。危機は収まったわけではないけど、そろそろ次のステップを考える時期なのです。

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