橋下市長と大阪維新の会って何をしたいの?  バブル人気に踊らされる永田町

いつも誰かに噛みついている印象がある橋下徹大阪市長。そんなことばかりしているのかと思いきや、二月一三日には坂本龍馬の「船中八策」になぞらえ、ついに次期衆議院議員選挙へ向けた公約の骨格を発表した。しかし中身を見ると、みんなの党の政策とよく似ており、どこかで聞いた話の寄せ集め。大阪府知事から市長、そして国政へと向かう橋下さんは、いったい何を目指しているのですか。

◆「弱者」ではなく「強者」予備軍が支持 松谷満 市長も特別顧問も法律家なのに「アンケート」という名のおそるべき「思想調査」大前 治大阪でとんでもない「思想調査」が行なわれている。発案は橋下徹市長。実施は特別顧問の野村修也氏。いずれも現役の弁護士だ。憲法の人権条項は学んでこなかったのかと思えるほどのオソマツさである。「教育基本条例」「職員基本条例」日本国憲法下ではあり得ない致命的欠陥浪本 勝年「自分は選ばれたのだから決定権を持っている」「白紙委任されたのだ」と言い張る。 {決定権者} が根本規範である憲法を踏み外したときに何が起こるのか。「教育基本条例」「職員基本条例」両案はなぜ間違っているのか。正面から考える。大阪は東京よりもひどくなる3月の卒業式が最後のチャンス根津 公子都教委に目をつけられ、東京の教員で一番多く「処分」された根津公子さん。教育基本条例案が通れば、大阪の教育は東京よりひどくなると、自身の最高裁判決を例に訴える。「君が代」強制からはじまった教育破壊強権支配に抗う「現場」村上 恭介「教育は二万%強制だ」と言う橋下徹大阪市長の支配と弾圧に、労働現場はどう立ち向かおうとしているのか。市長も知らない教職員と府職員の「現場」をルポした。

  • 原発を建てられるように「基準」を作っていた 原子力安全の最高責任者2人を国会事故調が追及!  伊田浩之人口過密な日本には原発を建てることができないので、建てられるように基準を作っていた――驚愕の事実が原子力安全委員長から語られた。「理科系の学問を積んで安全行政をやってきたということではない」寺坂信昭前原子力安全・保安院長「安全審査指針類に色々な意味で瑕疵があった」班目春樹原子力安全委員長
  • 新自由主義と大学 再生のために必要なこと 大学はどう変容してきたのか  大内 裕和小説や哲学といった人文学あるいは人文知は、国や社会のあり方を根本的に批判する力を育む。市場主義に基づいた新自由主義が強まる中、大学経営までも短視眼となり、大学は企業が望むような人材の養成所と化した。中でも、人文知の軽視は顕著だ。卒業・入学シーズンの今、グローバル経済下での大学の変容を「知の現場」から問題提起する。
  • 所管省庁争いは総務省の圧勝?! 共通番号制 マイナンバー法案が国会に上程  瀬下 美和
  • 連載 数字が見抜く理不尽ニッポン 第九回 金持ちの社会保険料負担率アップを!  武田 知弘税金だけでなく社会保険料でも金持ち優遇は鮮明だ。億万長者と庶民の実質税負担はほとんど変わらない。たとえば年収八〇〇万円以上の社保料を一般並みに上げるだけで、年金問題はただちに解決するのだ。
  • 福島だより がれき処理をめぐって 放射能に汚染されてしまったがれきをどこで処理するかで、日本全国に広がる温度差。これこそ3・11後をどう生きるか、私たちに突きつけられた現実――。
  • 飲水思源 第8回 松本重治という先達 「鈴木東民を尊敬しているのか」と聞かれ、「尊敬している。鈴木さんに社の命運を賭けている」と答えた徳間康快。戦後の読売争議では、徳間も青年部長として闘うが、1946年7月15日付で「退社ヲ命ス」という辞令が下る。
  • 浮躁中国 台湾総統選の:影の主役”92年コンセンサス  本田 善彦1月に行なわれた台湾総統選は、現職の馬英九が再選をはたした。その裏には、選挙後半になってにわかに浮上した「92年コンセンサス」の存在が見逃せない。

購入

  • amazon
  • Fujisan
  • 楽天ブックス
  • セブンネットショッピング
  • 定期購読

ページトップに戻る