東日本大震災

三週間が経とうとしていますが、被災者の方々にかける言葉はなかなか見つかりません。それでも、言葉を通じて何かを伝えてゆきたいと思います。(平井康嗣・編集長)

■編集委員から 東日本大震災で被災された方々へ声に出して伝えてほしい雨宮処凛今後の生活を変えるそれが助けに石坂啓市民がつながり困難に立ち向かう宇都宮健児茹であがる蛙か落合恵子原発文化人を徹底糾弾する佐高信明日の生き方の先達なのです田中優子絶望と向き合って中島岳志原発自体が“活断層”本多勝一■まやかしの政府暫定基準 「ただちに影響がでるレベル」の 意味を答えられない厚労省 伊田 浩之 「ただちに、皆さんの健康に影響を及ぼす数値ではない」(三月一九日午後、枝野幸男官房長官会見)――放射性物質が検出されるたび、政府が繰り返すこの言葉はどんな意味があるのか。◆葉物野菜、牛乳、チーズなどが汚染されやすい 仏クリラッド公式声明■チェルノブイリ汚染地域の内部被曝 数年後から甲状腺がんが急増 河田 昌東福島第一原発から放射性物質が流出し続けている。その量は、チェルノブイリ原発事故に匹敵するとの分析さえある。放射性物質に汚染された地域はどうなるのか、チェルノブイリの経験から考える。■福島県大熊町 ふるさとを憂う 原発労働者と家族 和賀 えり子大熊町には福島県を代表する湧水がある。美水に支えられた食材、土壌、郷土、そこに生きる人々が今、危機に瀕している。

  • 判決秋葉原事件 私たちは問われている 生と死の境界線を彷徨う若者たち雨宮 処凛秋葉原事件は、「派遣社員の物語」へと回収されるには完璧すぎた、と語る雨宮処凛本誌編集委員。裁判傍聴に通い、間近で加藤智大被告を見ても深まるのは「わからなさ」ばかり。彼はいったい何に対して怒ればよかったのだろうか。掲示板とリアル社会承認の場はどこにあったのか「(掲示板は)家族同然の人間関係」佐々木 俊尚「掲示板を奪われたことが事件の動機」――加藤智大被告の言葉は、ネット上のコミュニケーションに潜む闇を浮き彫りにした。承認・不承認が大きな意味を占める世代にとって、秋葉原事件とは何だったのか。
  • 残夢 第8回 革命修行 鎌田 慧
  • 「ただちに健康に影響をおよぼすことはないが」の意味を読み解こう 植田武智放射性物質について、政府はいつも同じフレーズを繰り返してばかり。本当はどうなの?
  • 「加藤くん」が抱えた孤独とは弓削田 理絵ケータイの電話帳が友だちの数を計る指標となり、履歴の少なさが孤独を物語る――。公判を一年間傍聴し続けた、加藤被告と同世代の本誌編集部員が、この時代に生きる若者の苦悩について綴る。虐待が人格形成に与える影響とは「事件の原因は、私のものの考え方」西村 仁美加藤智大被告への被告人質問の中で、母親による「虐待」問題が浮かび上がった。自分の体験と重ねて公判を傍聴し続けた女性もいた。虐待は人格形成にどんな影響を与えるのか。非行に結びつくことはあるのか。秋葉原事件と“私”は向き合う言葉と現実のギャップを抱えている人はたくさんいる――中島日常的な現実ではない、言葉へのリアリティがすごく強い――大澤言葉と身体が繋がった、彼に届いた言葉があった――中島誰の声も入れない自分のなかにも、言葉という他者だけはいる――大澤
  • 【震災】避難生活支援情報あれこれ 一日も早くもとの生活を取り戻せるよう、蔬菜者の方々の生活を支援する情報をお届けします。
  • メディア一撃  原発震災報道“専門家”の「安全」解説の危険山口正紀ボランティア主体の番組「いま私たちにできること」が開始岩本太郎東日本大震災であらゆるメディアは“減災”を目指せ砂川浩慶
  • 辻元清美の永田町航海記リターンズ94 現場と政府を経験した一人として被災者の心に寄り添い力を尽くしたい

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