学校は会社ではない!

教育の現場に会社的な考え方、ビジネスの手法が次々と導入されている。教育が「商品」、生徒や親が「顧客」、校長が「社長」で教員が「社員」――そんな企業論理がすすむとき、教師たちは、子どもたちはどうなっていくのか。高校の現場を追った。

■企業の関与で流動化する私立高校 渋井 哲也小泉・竹中路線(二〇ぺージ参照)で進んだ教育の市場化、少子化で激化する生徒の争奪戦などを背景に、高校は今や企業の商売道具と化している。■経営管理と競争主義で、”もしドラ”化する都立高校 瀬下 美和「都立復権」をかかげる東京都では、学校ごとに大学合格者数を目標値に設定、徹底した競争を図っている。高校の“会社化”が進む。■Interview 教育評論家尾木直樹さんに聞く ”尾木ママ”現象は人々の「安心」求める心が原動力フジテレビ「ホンマでっか!?TV」にレギュラー出演。柔らかい“オネエ言葉”ですっかり人気者になった “尾木ママ”こと、尾木直樹さん。教育評論家として、子どもたちや教師を追い込む教育行政を一貫して批判し続けている。企業論理が猛威をふるう教育現場で、今、何が起こっているのか。どうすればよいのか。学校ががたがたの荒っぽい工場になって教育は死んでしまいます。――尾木

  • 栗田禎子 千葉大教授に聞く エジプトで開始された「我々の革命」 今回のエジプト革命を直接引き起こしたのは、米国流の新自由主義経済がもたらした国民の社会矛盾に対する怒りであった。同時にそれは、米・イスラエルの中東支配を覆す可能性も秘めている。
  • 翻弄される、お母さん行政の育児指導に異議あり対談 毛利子来×幕内秀夫 オッパイは赤ん坊が求めるまで? 離乳食は赤ちゃんに聞けばいい。ピーマンは食べる必要なし!?巷に溢れている“健康常識”に毛利さんと幕内さんが辛口提言。適当でいいんですよ、お母さん。
  • 佐藤優の歴史人物対談22岡崎次郎と語る旧社会の矛盾が新社会生誕の原動力となる 菅直人首相は二〇〇九年の衆院選マニフェスト(政権公約)を見直そうとしている。消費税増税やTPP(環太平洋戦略経済連携協定)参加の検討など、結局は小泉純一郎政権が進めた「新自由主義」政策に急カーブを切っているのだ。このままでは貧困にあえぐ人々がさらに増え、日本社会の行方はますます暗い。マルクスの著作を最も多く訳した岡崎次郎に、社会主義が持つ意味を聞く。
  • 初心者のための税金講座11再び、2011年度の税制「改正」の話をしよう浦野広明 1月25日、2011年度の「所得税法等の一部を改正する法律案」が国会に提出されました。改定法案の主な点は、所得税の諸控除の見直し、法人税率の引き下げ、相続税の基礎控除の引き下げ、納税環境の整備です。前回に引き続き、主な点を説明しましょう。
  • クリーニングのヒミツ教えます7法律違反の可能性大!せこい「追加料金」商法 鈴木和幸「激安価格は白いワイシャツだけ」と言い張り、色ものや柄ものワイシャツは追加料金を取る業者も。明朗会計――じゃないんですね。クリーニングって。
  • 浮躁中国33 立ち上がる出稼ぎ労働者たち 麻生 晴一郎昨年来、外資系企業を中心に、工場労働者によるストが相次ぐ深せん。労働者の目線で見てみると、それは待遇改善が目的なだけではなく、新しい社会参加の発露なのだ。
  • 残夢 第4回封印列車 鎌田 慧

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