見えない危険 化学物質過敏症

微量の化学物質によって引き起こされる化学物質過敏症。他人ごとだと思ってはいけません。今現在、症状があらわれていないだけ、あるいは、化学物質過敏症だと自覚していないだけかもしれないのですから。

■有害な化学物質に囲まれた社会が 化学物質過敏症を引き起こす 槌田 博どうして化学物質過敏症が起きるのでしょうか。化学物質の規制はどうなっているのか、まずは全体をひもといてみましょう。■患者さんはカナリア役 周囲は精神的な理解を 患者さんは気長に治療を 宮田 幹夫 聞き手・市川はるみ(フリージャーナリスト)化学物質過敏症を診察しつづけてきた宮田医師。医学面から見ると、どんな病気なのでしょうか。■発症者は語る 症状のつらさとまわりの無理解で 二重の苦しみを味わった 村田 知章本誌二〇〇七年一月一二日号?三月二日号で「化学物質過敏症ぼやき日記」を連載した村田さんは、化学物質過敏症の発症者です。発症してからの体験をまとめてもらいました。■病名登録後の進展はなし? 厚生労働省は無為無策 植田 武智病名登録から一年、化学物質過敏症の研究は、いったいどこまで進んでいるのでしょうか。厚生労働省に取材しました。■この過酷な日常を見よ! ドキュメント映画『いのちの林檎』化学物質過敏症患者は、どのような生活を送っているのか。この映画で知る真実は、あまりにもつらい。

  • 民主主義が脅かされる現場から(下)市民への口封じ訴訟SLAPPとたたかう人たち 山口県・上関町 原子力発電所建設予定地烏賀陽弘道批判や反対などで公的に声を上げた市民が、企業や団体から狙い撃ちにされる民事訴訟「SLAPP」。山口県・上関原発の建設現場では、地元住民を「被告」とした反対運動潰しが横行している。これも典型的なSLAPP訴訟。原告は中国電力だ。
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