日米「密約」と自民党

■緊急対談 東郷和彦 × 佐藤 優 外務官僚に騙される岡田外相3月9日に、核持ち込み密約を中心とする報告書が公表された。密約はこれまで自民党中心政権とそれと一体となった外務省が連綿と隠蔽し続けてきた。図らずも民主党連立政権が誕生し負の連鎖が断ち切られたかにみえた。だが、いつのまにか密約問題の主導権は岡田外相から外務官僚に移り、幕引きがなされようとしている。■米軍の核配備と日本 核の寄港・立ち寄りは依然要注意だ 成澤宗男民主党は自民党と同じく「91年以降の米艦船からの核搭載中止」を理由に、事前協議の必要性を認めていない。だが、米海軍艦・空軍機は本当に核兵器を積んでいないと断言できるのか。■オバマの核政策とヒロシマ 今こそ核廃絶の声を 浅井基文 広島市立大学広島平和研究所所長に聞く「人類は核と共存できない」と、広島・長崎の被爆体験は教えた。ならば、「核抑止」や「核の傘」に頼るのを一切拒否して、今こそ日本は、核廃絶のメッセージを全世界に届けねばならない。■米国から見た「核密約」の真相 自民党との癒着と共謀を糾す 霍見芳浩歴代自民党政権が、国民の目から覆い隠しつづけた「核密約」。その存在を公表し、「対米隷属」構造にメスを入れ始めた鳩山政権は、さらに進んで、イラク戦争協力の小泉元首相と官僚を査問すべきではないのか。

  • 「武力行使ありき」示す外交文書日本政府は独立調査委で検証を 布施 祐仁悪質な情報操作で始まったイラク戦争の闇がイギリスなどで解明・検証されようとしている。日本でも筆者らの文書開示請求によって、開戦前からの日本政府の関わりが明らかに。独立調査委で検証すべきだ。
  • 都立高校卒業式「日の丸・君が代」不起立で担任外しも「闘う教師」が生徒の希望 樫田 秀樹わずか四〇秒。その間、「日の丸・君が代」を拒否する教師は全国にいる。たいていの場合、文書訓告や戒告処分。だが東京都は別格だ。減給や停職、再任用拒否といった、尋常でない処分を科している。それでも自身の信条を守るため、強制に抗う教師が絶えることはない。
  • 小田実が遺したもの北村 毅 × 玄順恵   最期の最期まで、世界の「これから」を書き続けた小田実。残された者たちの使命とは――小田実が「人生の同行者」と呼んだ玄順恵と、「小田実」に学ぼうとする若手研究者・北村毅が語り合った。
  • 自殺は他人事ではないシンポジウム「自殺と貧困から見えてくる日本」から 望月 芳子三月一〇日、反貧困ネットワークとNPO法人・自殺対策支援センターライフリンク共催によるシンポジウム「自殺と貧困から見えてくる日本?生きていてもいい。つながりから広がる私達ができること?」が東京・千代田区(日本教育会館)で開催された。深刻化する自殺と貧困の問題に、私たちはどのように向き合えばよいのか。
  • 救済法案の成立は急務カネミ油症 「被害者救済」を阻む 「油症診断基準」 明石 昇二郎発覚から40年以上が過ぎ、今では2世、3世にまで健康被害が広がっているカネミ油症事件。現在の油症患者の診断基準はきわめてハードルが高く、症状が現れながらも被害者とみとめられない「未認定患者」が数多く存在する。そんな中、検診結果に納得できず、高額な検査費を自費で払ってまで血液検査を敢行する被害者も現れた。被害者救済法案の成立が急務だ。
  • イラク人医師と米国の平和活動家が語る(上)イラク戦争 破壊と殺戮の実相 イラク人医師アンマールさんとシェイマさんがこれまでに会った {アメリカ} は米兵しかいない。彼らの中の“アメリカ” はあまりにも残酷なものだ。ともに来日中だった米国人の平和活動家ジョセフ・ガーソンさんとの対談が実現。対談は二時間以上に及んだが、今回はその一部、イラク人医師たちの体験を中心に紹介する。
  • 浮躁中国米国の兵器売却問題、台湾は「蚊帳の外」!? 本田 善彦米国が台湾に兵器売却――。世界を驚かせたこのニュースは、米中台関係の文脈の中でどう受け止めればいいのか。一見、主役のように見える台湾だが、事情を探るとなんだか微妙な立ち位置だった。

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