「二大政党制」でいいのか

■政権交代 選挙にみる 二大政党制の隘路 吉田 徹政権交代はいまのところ、多くの市民・国民に温かく受け止められている。だが、小選挙区制によってもたらされる二大政党制には、さまざまな問題点がある。安倍晋三首相は「教育基本法改悪」にこだわった。自民大勝の立役者、小泉純一郎首相はもちろん、与党全体に熱意があったとは見えない。小選挙区制度のもとでは首相や幹事長の権限は極めて大きい。その首相がこだわる政策は、内容のいかんにかかわらず実現してしまう――という構図だ。結果として、政権党党首による「独裁」を生み出す危険性。死票だけが負の要素ではないことを念頭に、小選挙区制、二大政党制の是非を問わねばならない。■インタビュー 少数意見が反映される 選挙制度とは?少数意見も含めた民意をより正確に議席に反映するためにはどのような選挙制度がふさわしいか。民主党がマニフェストに掲げる「比例議席の削減」に反対を表明している共産党、社民党の各議員に聞いた。■社民党 渕上貞雄 連立政権として議席削減に反対■共産党 佐々木憲昭 「二大政党制」は財界の意向■「変わらない政治」を変えた 小選挙区制の功と罪 早野 透政権交代を実現させた小選挙区制度の肯定的機能は否定できない。だが、比例定数のさらなる削減、少数政党締め出しという事態は論外だ。

  • 山口・祝島の27年間 上関原発計画と闘い続ける會田 園山口県上関町の原発建設計画で、海の埋め立てに着工しようとする中国電力に対し、住民らによる海上阻止行動が続いている。埋立免許が切れる10月21日までがひとつの焦点だ。
  • 「トヨタショック」から思わぬ副産物?! 名古屋で結婚予備校が大人気な理由平野 宗彰トヨタショックが新たな名古屋名物を生んだ。婚カツブームに便乗した結婚予備校だ。いまや名古屋と言えば味噌カツに婚カツ。笑い話にされるほどのブームだが、渦中の結婚予備校生の現実は、結構シビアだったりして……。
  • 生存のもやい直し自由と生存の家 小林 蓮実貧困と命の危機を現場から救え!労働問題が生存問題に直結する現在、ユニオンには、「生存組合」としての側面が求められている。フリーター全般労働組合では、「住宅部会」を結成し、五月末、「自由と生存の家」をオープン。さまざまな人を支える空間として船出した。
  • 痛憤の現場を歩く100 全国初のプルサーマル計画に反対強まる玄海原発 鎌田 慧使用済み燃料の行方すら未定なのに強行するのか地域の自民党幹部らが「プルサーマル反対」の運動を強めている。佐賀県では、原発反対の運動が比較的おとなしかったが、さすがに理不尽と立ち上がったのだ。迷走する国の原子力政策のツケを押しつけられ、日本初のプルサーマルが始まるのかどうか。玄海原発のプルサーマル計画は最後のヤマ場を迎えつつある。
  • 教科書採択自由社版の歴史教科書が参入 
  • 現場を忘れた教科書採択の実態 星 徹「新しい歴史教科書をつくる会」が分裂し、自由社版「歴史」が新たに加わる中で行なわれた中学校教科書の採択が終了した。現場の教員の声が活かされず、教育委員会主導で採択が行なわれた地域では、「つくる会」系の教科書が採択されたところもあった。
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  • 世界の非難浴びる軍隊介入と組合弾圧 フィリピントヨタをILOが現地調査遠野 はるひ

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