日米関係はどうなる

■鳩山首相の急務は 日米関係の 組み直し 霍見 芳浩オバマ大統領ですら継続すると考えていた日本の対米従属政権が、ひっくりかえった。財界や官僚に「借り」のない鳩山政権が、白紙の状態から日米関係を作り出す。■普天間移設をめぐる攻防が焦点に 新政権の外交政策が 問われる沖縄基地問題 成澤 宗男米国が今回の総選挙後に一番早くコメントした日米間の問題は、「普天間基地移設は見直さない」だった。しかし移設にとどまらず新たに軍港の機能も付け、貴重な自然を破壊する辺野古新基地建設こそ、新政権が認めてはならない課題なのだ。◆米軍再編見直し 「身の丈」外交で従属脱却を 我部 政明■新たな対米人脈へ 民主党と 「ジャパン・ハンドラーズ」 中田 安彦ひたすら米国の属国として振る舞ってきた自民党が退場しても、気を許せない。新政権の内部にも、前与党と変わらない米国従属派がいる。同時に、新たな知米派の登場は、これからの外交をチェンジさせる可能性も秘めている。

  • 「痴漢冤罪」を憎むのと同じ情熱で痴漢犯罪を憎め 北原 みのり無罪判決後の報道は、専ら元被告人への同情と、「痴漢冤罪」の怖さを主張するものが目立った。なぜ「痴漢冤罪」を憎むのと同じ情熱をもって痴漢を根絶することに力を注がないのか――女性への深刻な人権侵害である性暴力に寛容な社会の認識を問う。
  • 奨学金制度 教育事業の理念はどこに学生が「借金漬け」の危機 平舘 英明学ぶ権利を保障する奨学金が政治的課題として浮上した。奨学金はそもそも、返還不要の給付制が世界の潮流。しかし日本の公的奨学金は有利子の上、回収強化策として「ブラックリスト化」を進める。学生に「冷たい国」の現実がここに。
  • 生存のもやい直し活動家一丁あがり! 講座社会を変えたい! 松元 千枝「何かがおかしい」と感じつつ毎日を過ごす中で、自分なりに周りを巻き込んできた。でも流れはなかなか大きくならない。そんなもどかしさから脱皮して、社会を変えていこうと、二一世紀の「活動家」の卵たちが動き出した。
  • 追い込まれる日の丸軍需産業富士重工、防衛省を提訴か 毒島 刀也防衛省が富士重工の戦闘ヘリを一〇年計画で発注した。ところが、防衛省は五年で契約を打ち切り。その結果、富士重工は五六〇億円もの赤字を抱えることになった。{なれ合い} から突如、コスト重視に舵を切った軍事経済が生んだ波紋とは。
  • 佐藤優の歴史人物対談(9)ニーバーと語る 人間の構造悪を克服するために社会政策が必要自動車工場の労働者を中心とした貧困問題に心を痛める若い牧師が約一〇〇年前、米国デトロイト市にいた。その人ニーバーは、人間や社会の本質について思索を深め、二〇世紀を代表する神学者のひとりとなった。米国政治に多大な影響を与えたニーバーは現状をどうみているのだろうか。
  • 「核廃絶」と「核密約」――存在の耐えられない落差 金平 茂紀人々にヒロシマ・ナガサキの記憶も生々しい一九五五年当時、米国が日本本土への核配備を検討していたことを示す極秘文書が、TBSをキー局とするニュースネットワーク、JNNによって明らかになった。
  • 健康長寿のためのエネルギー医学(4)発ガンのメカニズム 安保徹がんが起きるからには何らかの理由があるわけで、それは解糖系生命体の先祖返りだったのです。

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