ネットカフェ 店員日記

僕はある大手カメラメーカーの工場で派遣社員として働いていた。働き始めてわずか3カ月の2008年11月半ば、一方的に「契約打ち切り」の宣告を受けた。求人情報誌で見つけた次の仕事は、「インターネットカフェ」のスタッフだった。僕が今いるネットカフェのフロントには、僕と同じように:派遣切り”にあった人たちがやってくる。僕はたまたまフロントの「こちら側」に立つことになって、僕がいたかもしれない「あちら側」の人たちの日常を垣間見ることとなった。しかし、現実は……。

山辺俊平11月某日 出勤初日12月某日 増える子連れの泊まり客1月某日 遺書騒ぎ1月某日 時給の出ない休憩時間■派遣切りで 中高年ネットカフェ難民急増 厚労省は緊急調査を 水島宏明

  • 赤塚不二夫の隠れた秀作で笑って下さい 聞き手・まとめ 有太マン写真 グレート・ザ・歌舞伎町『天才バカボン』『もーれつア太郎』などの代表作を遺し、昨夏、逝去した漫画家・赤塚不二夫。 ギャグ漫画の世界を切り開いただけでなく、時代の文化シーンにも強烈な影響を与えた。さまざまな作品の中から世に埋もれてしまった意外な秀作五〇篇を選び出し、収録した『赤塚不二夫 裏1000ページ(上・下)』が昨年末、刊行された。監修を務めた赤塚不二夫の娘・りえ子さん、企画・編集を担当した三田格さんに出版秘話を聞いた。
  • 人気ブロガーが語るネットの未来 インタビュー小飼弾さん聞き手・北村肇/本誌編集長ソフトウエアのオープンソース開発者にして人気ブロガー。ネット時代の申し子のような存在である。メディアは、資本主義は、そしてコンピュータの未来は……。小飼弾が縦横無尽に語る。新聞はネットに勝てるわけがないおいしい情報は「やはり人から」
  • 佐藤優の歴史人物対談2エンゲルスと語る 究極目標を掲げつつ、生活改善を目指す世界経済はますます困難の度合いを強め、その日の寝る場所や食事にあえぐ絶対的貧困層が拡大している。かつて同じ問題と取り組んだ社会主義者は現在の状況をどうみているのか。佐藤優さんの歴史人物対談の第二弾は、マルクスの盟友であるエンゲルスに登場していただく。労働者階級の悲惨の原因は資本主義制度そのもののうちに求めるべきである
  • 痛憤の現場を歩く91豊田市保見団地の日系ブラジル人1“トヨタ一大失業地帯”の派遣切り労働者に住居を 鎌田 慧豊田市保見団地。約4000人の日系ブラジル人が住むこのコミュニティーがいま、トヨタショックという容赦ない荒波に破壊されかけている。日本人の「派遣切り」に先んじて、人知れずクビにされていた日系労働者たち。仕事もない、国に帰る金もない――。「経済的繁栄」を支えてきた大量の外国人労働者たちが、住む家すら奪われようとしている。
  • 関組長の国会ロビー活動入門霞ヶ関で法案を書いている官僚と対話するには? 関義友政策を変えたいと思ったとき。そのための国会ロビー活動に不可欠なのは、霞ヶ関で法案を書いている担当者を“個体識別”し、まずは直接的に基礎情報のすべてを聞き出すことだ。「官僚との対話の仕方」を教えます。
  • シリーズ生きている労働組合19関西合同労組技能育成センター分会「関係ない」で「派遣切り」派遣先・森精機にも怒りの声 野村 昌二三〇〇人の「派遣切り」を強行する「派遣先」は、大手工作機械メーカー、森精機製作所(本社・名古屋市)。工作機械では国内の市場シェアの二五%を占め、東証一部にも上場。奈良ではその名を知らない者はいないぐらいの超有名企業だ。「派遣元」は技能育成センター。一方的な解雇に対し、奈良第一工場(大和郡山市)で契約解除を告げられた派遣社員はユニオンを結成。継続的なストライキで、派遣先と派遣元に闘いを挑んでいる。
  • 村上春樹氏の「エルサレム賞」受賞に思う選択すべきだった「受賞ボイコット」 役重 善洋

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