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918号目次


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〈注目記事〉
●対談 田中優子×石牟礼道子
 毒死した万物の声に身悶える

近代一〇〇年は子どもたちに何を教えてきたのか――
それを考えつづけながら、
魂の行き先をさがす作家の石牟礼道子。
その石牟礼の魂に一八歳で出会い、
四二年目にして初めて本人と対面をした
江戸文化研究者の田中優子。
「経済成長」の中で私たちが切り捨ててきてしまった
ものとは何か。元・現編集委員の二人が語る。

●対談 曽我逸郎×佐高信
 脱原発もtppも
 どう生きるかという思想

今年六月の村議会での「日の丸」になぜ礼をしないのかという質問に対し
憲法を引用しながら答弁した内容が話題を呼んだ曽我逸郎・中川村村長。
電通社員時代、原発のPRはしたくないと電力会社担当をはずしてもらった「異端児」と、
電通を批判し続けてきた佐高信・本誌編集委員が語り合った。曽我氏の生き方を貫く思想とは――。

●対談 花園一実×中島岳志
 親鸞・過去からの問い
 「縁起」「悪」「他力」が投げかけるもの

没後七五〇年を経てもなお、現代を生きる私たちを魅了してやまない親鸞。
親鸞の言葉が今の日本社会に投げかけるものは何か。
真宗大谷派の僧侶である花園一実さんと中島岳志本誌編集委員が語りあった。

●橋下徹市長とジャーナリズムの知的劣化
 小林健治さんに聞く(出版・人権差別問題懇談会顧問)
 聞き手・まとめ 伊田浩之(編集部)

橋下徹大阪市長を取り上げた『週刊朝日』の連載(第1回で打ち切り)は何が問題なのか。大手出版社などでつくる出版・人権差別問題懇談会の顧問を長年務めている小林健治さんに聞いた。

 ◆橋下市長! 都市は金儲けだけの場ですか?
  文化事業での補助金カットの裏には歴史認識修正の意図も
 粟野 仁雄

「文楽を見たが二度と行かない。チョー面白くない」「一等地に図書館は必要ない」。
挑発的言辞を繰り返し、文楽やオーケストラ、図書館、博物館などを潰しにかかる
橋下徹大阪市長。彼は「金」にならないものはすべて必要ないのか。

●腹の情景 第11回
 「ヒューマングレード」な食事
 写真・文 木村 聡

●格闘する思想 奥田博子
 本橋哲也

丁寧で緻密な実証を重ねることでしか
人々の記憶に向きあうことはできない。
戦後の日本が積み残してきた最大の課題である
広島と長崎の原爆体験、そして沖縄という
戦場の記憶に挑み、非当事者の意識の盲点を明らかにする。
そして問題意識は、3・11へとつづく。

 戦後日本のナショナルな「神話」を記憶によって解体する

●自民党だけじゃない、みんなの党、たちあがれ日本、日本維新の会……
 全方位的に進む憲法改定
 藤原 真由美

 ◆「立憲主義」を聞いたことがなかった参議院議員 礒崎陽輔氏(自民)
  5月末に「私は憲法を習ったが立憲主義という言葉を聞いたことがない」という趣旨のツイートを繰り返した礒崎陽輔参議院議員は、憲法審査会委員であり自民党憲法改正推進本部起草委員会の事務局長だった。一連のツイートを紹介しよう。

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900号の注目記事

■大飯原発再稼働は“犯罪的”所業である
小出裕章 京都大学原子炉実験所助教に聞く
聞き手・まとめ/粟野仁雄

究極の「出来レース」で再稼働が決定した大飯原発3・4号機。あの大事故からたった1年3カ月でなぜそうなるのか。京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏に聞いた。

■石牟礼道子 インタビュー
水俣の魂ば伝える

水俣病患者の想いを
独自の世界観で表現しつづけてきた
本誌初代編集委員の石牟礼道子さん。
創刊から九〇〇号を迎える本号にて、
いま思うところを語っていただいた。

■光の当たらない現地公務員
被災地を支える人を支える
香山リカ×辛淑玉

東日本大震災後、被災地に務める公務員の心身が疲弊している。自らも被災者でありながら自分のことを後回しにして働いているにもかかわらず、感謝もされないばかりか攻撃の的になっているからだ。被災地で「心のケア」のボランティアを続ける二人が、すさんだ人々の心と生活を支える人を支えていく重要性について語る。

死ぬまで頑張るのが
公務員だという。
でも、犠牲を
強いたヤツが
自ら犠牲を払うのを
見たことがない-辛

被災地では
復興が進まず
やり場のない
不安や怒りがでてきて
言い返せない職員を
叩いてしまう-香山

■米で拡大する“口封じ訴訟”対策法
巨額弁護費用を妨害側に負わせる州も
烏賀陽 弘道

本誌掲載の“原発利権”記事が名誉毀損に当たるとして、ジャーナリストの田中稔氏が白川司郎氏に訴えられた(五月一一日号・同二五日号参照)。高額賠償を求めてライターだけを訴えるなど口封じ(SLAPP)訴訟の典型的な要素を備えており、このような訴訟が乱発されれば“調査報道”は衰退し、タブーは増殖する。このため、言論の自由を重視する米国にはSLAPP対策法がある。

■福島の空を見上げて11
私たちが保養相談を続けるわけ
佐藤幸子

福島の子どもたちをめぐる状況は、依然として厳しいのです。
佐藤さんたちが力を注いでいるのが「保養」。
子どもたちに困難を乗り越えるエネルギーを得てほしいと思うから。

■浮躁中国
「時代の記録者」として生きる亡命者・廖亦武
本田 善彦

今はドイツに暮らす中国人作家、廖亦武。
天安門事件によって大きく変えられた彼の半生を紹介する。

■副読本『アイヌ民族:歴史と現在』書き換え事件の背景
平田 剛士

北海道を中心に全国の小中学校で利用されてきた副読本『アイヌ民族:歴史と現在』を発行する政府系財団が三月、記述の一部を「修整」すると全国の自治体教育委員会に通知し、今年度分の印刷と配布を中止した。一方的に「修整」を決められた編集・執筆陣から反発の声が上がっている。