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【声明】北角裕樹さんの拘束に抗議し、即時解放を求める

2021年4月23日
『週刊金曜日』

 ビルマ(ミャンマー)在住のフリージャーナリスト、北角裕樹さんが4月18日、治安当局に拘束された。その後、虚偽ニュースを拡散したなどの容疑で逮捕・訴追され、政治犯が多く収容されているインセイン刑務所に移送されたことがわかった。

北角さんは2月1日の国軍によるクーデター以降、市民による不服従の抗議行動や、それに対して熾烈を極めていく軍・警察による弾圧を、本誌2月12日号、2月19日号、3月12日号、3月19日号、4月9日号の5回にわたって記事を送ってくれた。

私たち『週刊金曜日』は、北角さんの記事や発信する情報が、現地取材に基づく事実であることを最もよく知る報道機関の一つであり、私たちの名前と責任において、北角さんの記事の真正性を訴える。

困難な状況下にあっても事実を伝えるために現場にいなければならないジャーナリストの真摯な活動を、権力が踏みにじることを、断じて許すことはできない。

よって、治安当局に対し、北角さん、そして拘束されているすべてのジャーナリストが即時解放されることを強く求める。そのために日本政府が全力をあげて救出にあたることを要請する。

同時に、治安当局が市民への弾圧を即時停止するとともに、選挙で選ばれた民主主義的政権が復帰するよう、日本も含めた国際社会が力をあわせて行動することを要請する。

919目次


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〈注目記事〉
●原子力規制委員会が現地調査と評価会議
 大飯原発、活断層の疑い濃厚
 粟野仁雄 ジャーナリスト

再稼働してから地盤の再調査が行なわれた関西電力大飯原発。原子力規制委員会の初の大仕事となった調査結果は「グレー」。100%活断層でないという証明ができない以上稼働させられないのが当然だが、規制委員会は「運転停止」の判断を下せるのか。

●ファルージャで激増する先天性欠損症の子どもたち
 米軍爆撃の影響か、近くWHOが調査結果発表
 高遠菜穂子

イラク戦争時の二〇〇四年に起きた米軍によるファルージャ総攻撃。非人道的兵器・白リン弾が使われ、一週間で民間人を含む約六〇〇〇人が死亡、約三〇〇〇人が行方不明に。そのファルージャで先天性欠損症の子どもたちが激増している。

●佐藤優の飛耳長目 78
 米兵の集団強かん事件機に主権回復に向かう沖縄

●民主化は途上、投資・支援は準備万端?!
 世界資本が虎視眈々と狙うビルマ
 村上朝子

民政移管後、豊富な天然資源や安価な労働力のため、
経済成長の可能性に世界から注目が集まるビルマ。日本企業も
全日空が直行便を再開し、清水建設、ホンダも進出を決めた。だが――。

●大企業の代理人が米国による経済支配を狙う
 TPPの仕掛け人
 USTR(米通商代表部)の正体
 成澤 宗男

日本の「再占領計画」ともいえるTPPの交渉窓口であるUSTR。
その実態は単なる政府機関に留まらない、米産業界の代理人だ。
あまりに露骨な企業寄りのその姿勢は、今や米国民ならず議会からも猛烈な批判を浴びるに至っている。

●福島女子は今を生きる 6
 中1女子も考えている あれから、そしてこれから
 宍戸慈

当時は小学5年生だった渡部真梨子ちゃん。
三春町から茨城に避難し、この春から茨城の中学校に通っています。
彼女の目線で捉えた、1年半、そしてこれからを2週連続でお届けします。

●「ねこマンション」が伝える
 人も猫も一緒に暮らして幸せにゃん
 文・ゆげたりえ(編集部)

帰宅すると「ごろにゃーん」という鳴き声とつぶらな瞳がお出迎え。
そんな猫との甘い生活が実現できる「ねこマンション」と、猫と共生する「猫島」をご紹介します。

801号目次


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801号の注目記事

■70年代の光と影
 ウーマン・リブが担った矛盾とはざまを今も凝視する
 田中優子

■浮躁中国
 抹殺に抵抗する
 「白皮書」の作家――野夫
 本田 善彦

文革、天安門事件と、リアルタイムで中国の歴史を生きる作家、野夫。
書くこと、そして、史実への彼の思いを聞いた。

■編集部員体験記
 裁判員裁判制度施行から一年
 裁判員候補者になりました
 平井康嗣

昨年五月二一日に始まった裁判員裁判から一年が経った。本誌編集部員が裁判員候補者に選ばれた。裁判員拒否の道もあるが、その問題を取材するためにあえて{現代の赤紙}を手に裁判所に足を運んだ。そこでは何が行なわれていたのか。

■「つくる会」教科書
 政治的採択の傷跡はどうなった
 教科書は誰のものか
 平舘 英明

東京都杉並区では、今年も中学校歴史教科書に扶桑社版が使用されている。
二〇〇五年の採択に引き続き二回目だ。〇九年は、神奈川県横浜市でも
「つくる会」発行の自由社版が初めて採択されるなど広がりつつある。
学校現場の声を無視して押しつけられる教科書。その「負」の現実を追った。

■ビルマ最新事情
「軍政の実態を直視してほしい」
「スーチーさんの懐刀」に単独会見
 宇田 有三

どう転んでも軍政が多数を獲得するという新憲法の下で行なわれる総選挙を、
アウンサンスーチー氏率いるNLDは「解党」してボイコットすることを決めた。
軍政の執拗で陰湿な監視をかいくぐって、スーチー氏に一番近い人物にインタビューした。

■編集長×編集長
 噂の金曜日に朝日はあるのか

北村肇 『週刊金曜日』編集長
山口一臣 『週刊朝日』編集長
佐高信 『週刊金曜日』発行人
岡留安則 元『噂の真相』編集長

■化学物質のリスク評価は
 二分法ではなく、多段階評価で
 植田武智

化学物質には危険性がはっきりしないものが多い。「白か黒か」ではなく、段階評価で対策を講じるべきだ。

790号目次


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790号の注目記事

■普天間飛行場、県内移設案が急浮上
 沖縄の怒りが爆発する
 伊田 浩之

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、
キャンプ・シュワブ(名護市など)陸上案が政府内で急浮上している。
名護市議会は三月八日、陸上案に反対する意見書を全会一致で可決した。
沖縄県議会も二月二四日、県内移設に反対する意見書を全会一致で可決しており、
基地被害に耐えてきた “沖縄の怒り” が爆発しようとしている。(関連二六~二七ページ)

◆下地幹郎 衆議院議員(国民新党・沖縄一区選出)に聞く
 「急激に海兵隊を撤退させられない」

■盛岡正博 長野県厚生農業協同組合連合会代表理事長
 再構築という賭けに挑む医療経営のドクター
 山岡 淳一郎

二世代、三世代先を見すえた、新しい医療環境づくりとは? 医師として、そしてJA長野厚生連理事長として、佐久総合病院をはじめとする傘下の医療機関の「再構築」に踏み出した盛岡正博の経営手腕に注目が集まっている。沖縄米軍政府が統治する「島」に生まれた呪縛を抱えながら、荒廃する医療と全力で格闘し続けてきた盛岡の創造力は、「まちづくり」という大きな構想に向かっている。

■格闘する思想
 高度資本主義下での「哲学への権利」をラディカルに問う
 本橋哲也 × 西山雄二

〈自分が依って立つ足場を崩すのではなく、批判的に検討せよ〉――
ジャック・デリダの「脱構築」理論を用いて、高度資本主義下で蝕まれた自らの足場である「大学」を一人の若手日本人研究者が問い始めた。それは『哲学への権利』という映画制作・上映会のかたちで、いま国内外に静かなうねりを起こしている。

■東京・大阪国税局が本部の“リベート隠し”に関心
 セブン=イレブン会計の闇にメスが入るのか
 渡辺 仁

税務調査など関係なかったセブン-イレブン加盟店に東京・大阪国税局の調査が入った。
この動きに担当税理士は「コンビニ会計への反面調査では?」と疑いの目をむける。
一方の税務調査官も「この不明朗な会計にもっと声をあげてほしい」ともらす。
長年、タブーになっていたセブン-イレブン会計にメスが入るのか。

■にこやかに闘う北のブロガー 栃内 新さん
 紙でもおおいにつぶやく

ブログ、Twitterなどで今や自己表現は誰でも簡単にできる時代。でも、多くの人が注目し信頼するブロガーは案外少ない。そんなブロガーの一人を北海道に訪ねた。

■きんようぶんか
 廣瀬純の生の最小回路(14)
 ホタルについて
 パゾリーニ/ディディ=ユベルマン/ゴダール

美術史研究と哲学とを横断するユニークな活動で知られるフランス人思想家ジョ
ルジュ・ディディ=ユベルマンは昨年一〇月、『Survivance des lucioles』すな
わち「ホタルたちの残存」あるいは「生き延びるホタルたち」と題された著作
(未邦訳)を発表した。ポケットに収まる大きさのこの新著で彼は、「大きな光」
(luce)に対する「小さな光」(lucciola)としての「ホタル」を語ったピエル
・パオロ・パゾリーニの有名な議論を取り上げつつ、とりわけここ一〇年ほどの
あいだに彼自身が練り上げてきた思想をこの上なくコンパクトに再提示してもい
る。

■ビルマ難民
 「棄民」となったロヒンギャーたち
 写真と文 宇田 有三

バングラデシュに逃れたビルマ難民「ロヒンギャー」は、イスラームというだけで自国からも隣国からも受け入れられない「棄民」となっている。現地にある公式・非公式キャンプでの越年取材をもとに報告する。