考えるタネがここにある

週刊金曜日オンライン

  • YouTube
  • Twitter
  • Facebook

日本ペンクラブ、4月7日に「共謀罪」反対イベント開催

2017年4月4日6:21PM

「共謀罪(テロ等準備罪)」の閣議決定に抗議し、共謀罪とその先に来る監視社会に「NO」を宣言するイベントを日本ペンクラブ(浅田次郎会長)が4月7日午後6時半から、東京・文京シビックセンター小ホールで開催する。雨宮処凛『週刊金曜日』編集委員も発言する。

「共謀罪」の趣旨を含む組織的犯罪処罰法改正案について、自民・公明両党は4月3日、両党の国対委員長が国会内で会談し、6日の衆院本会議で審議入りさせることで合意した。公明党は、性犯罪を厳罰化する刑法改正案を先に審議するよう求めていたが、自民党が「共謀罪」法案を刑法改正案より優先するよう強く求め、押し切っており、市民団体などからも強い批判の声が上がっている。

同イベントの発言者は、浅田次郎会長や漫画家のちばてつやさん、作家・映画監督の森達也さんら12人ほか。日本ペンクラブはイベントの告知で次のように問題意識を示している。

〈編集会議で「徹底取材」を確認し、嫌がる政治家をしつこくコメントを求めることまで、罪の対象になる可能性が見えてきます。
しかも、疑わしいだけで、しかもその基準もあいまいで警察の恣意的な判断の下で、検挙され身柄が拘束されることになります。
さらにそのためには、日常的に電話やメールを盗聴するなどして証拠を集めることが必要で、そのために法改正がなされ、その結果、自分たちが知らないうちに、取材過程が監視されることになりかねません。
言論・表現活動に携わる者として、共謀罪が取材・報道の自由とどのような影響があるのかを改めて確認し、同時に、昨今の《言論萎縮状況》にいかに立ち向かっていくかを語り合う、元気が出る会にしていきたいと思います〉

日本ペンクラブは、国際P.E.N.の日本センターとして、「国際P.E.N.憲章」に基づき、「文学の普遍的価値の共有」「平和への希求と憎しみの除去」「思想・信条の自由、言論・表現の自由の擁護」を基本理念として活動している。

同イベントは参加費1000円で定員325人。当日先着順受け付けで事前申し込み不要。

(伊田浩之・『週刊金曜日』編集部)

●この記事をシェアする

  • facebook
  • twitter
  • Hatena
  • google+
  • Line

電子版をアプリで読む

  • Download on the App Store
  • Google Playで手に入れよう

金曜日ちゃんねる

おすすめ書籍

書影

黒沼ユリ子の「おんじゅく日記」

ヴァイオリンの家から

黒沼ユリ子

発売日:2022/12/06

定価:1000円+税

書影

エシカルに暮らすための12条 地球市民として生きる知恵

古沢広祐(ふるさわ・こうゆう)

発売日:2019/07/29

上へ