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国際女性デー、ウィメンズ・マーチ東京で「女が生きるのマジでつらい」

宮本有紀|2017年3月30日1:10PM

「女性の力を信じてる」「セクハラNO」「親子断絶防止法反対」など思い思いのバナー掲げて歩く参加者。男性の姿もちらほら。(撮影/宮本有紀)

国際女性デーの3月8日、「連帯」を表す赤い服や帽子などを身に着けた女性たちが歩きながら声をあげる「ウィメンズ・マーチ東京」に約300人が参加。東京・表参道と渋谷に「女が生きるのマジでつらい」「我慢するのはもう限界」などのコールが響いた。

トランプ米大統領の女性蔑視発言に反発し就任翌日に米各地でデモ「ウィメンズ・マーチ」を実現した団体が国際女性デーのアクションを世界に呼びかけ、日本では複数の女性団体有志による実行委員会が企画した。この日、マーチの前には参議院議員会館内で性暴力、セクシュアルハラスメント、賃金・待遇差別、同性愛差別、AV強要などの問題に取り組む人びとが問題提起。「女性たちは十分声を上げてきた。聞かない、聞こうとしない、察知しない側の問題ではないか」と議員に投げかけた。池内さおり議員(共産)が「察知する力を磨きたい。私自身も男尊女卑の風土の中で育ちジェンダーという言葉に救われた。女性たちが自分の人生を切り開いていけるよう力を尽くす」、初鹿明博議員(民進)は「声を聞かない方の問題というのはその通り。議員は票になるところの声を聞きがちだがそうでない議員もいる。そういう議員を増やしたい」と応じた。

マーチに続き、女性の生きにくさを共有し各自の「もやもや」を訴える集会を都内で開催。「女性活躍って産めよ殖やせよ働けよ、か? 冗談じゃない」「北海道大学が痴漢対策で図書館に女性専用席をつくって批判されたが、痴漢とは図書館に行けなくなるくらいの精神的被害を受ける大問題だ」など発言のたびに会場は共感の拍手に包まれた。ほとんどが女性の中、参加した28歳の男性は「マーチで沿道の若い人たちが耳を傾けていた。社会のせいで悩んでいる人が多いことをつきつけられた」との感想。33歳の男性は「ジェンダー問わず個を発揮できる社会にしたい」と話した。

(宮本有紀・編集部、3月17日号)

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