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「運動は結果を出さなければいけない」

2016年7月1日12:25PM

山本義隆さん監修「ベトナム反戦闘争とその時代」展の様子。(写真/赤岩友香)

山本義隆さん監修「ベトナム反戦闘争とその時代」展の様子。(写真/赤岩友香)

ベトナム反戦運動の一つ「10・8羽田闘争」(1967年)で亡くなった山崎博昭さんのための「10・8山崎博昭プロジェクト」。同プロジェクト主催の「戦争に反対する講演と音楽の夕べ」が6月11日、東京・「文京区不忍通りふれあい館」で行なわれた。

第1部では「市民が戦争と闘った時代」と題し、元大泉市民の集い代表で東京大学名誉教授の和田春樹さんが講演。ベトナム反戦運動で、脱走兵の援助から反戦兵への援助へと変化していく過程を語った。「あらゆるかぎりのことをして、戦争抵抗運動をした。その意義が消えることはないが、米国に対し、ベトナムへの謝罪をさせることはできなかった。運動は結果を出さなければいけない」と当時を振り返った。

第2部の音楽ライブ「明日」では、詩と音楽のコラボレーション集団であるVOICE SPACEが演奏し、最後は会場全体で童謡「赤とんぼ」を合唱した。

また、「10・8山崎博昭プロジェクト」の一環として、6月7日から12日まで山本義隆さん(元東大全共闘代表、科学史家)監修「ベトナム反戦闘争とその時代」展が、東京・台東区にある「ギャラリーTEN」で開催された。羽田闘争当時の写真をはじめ、ベトナム戦争に反対する米兵が作成したビラなどベトナム反戦運動の資料が掲示された。同写真展は今秋、京都精華大学でも開かれる予定だ。

(赤岩友香・編集部、6月17日号)

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