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再審死刑囚・風間博子さんの絵画展を開催

2016年4月22日12:38PM

風間さんの細密な絵が読者を物語に誘なう。(提供/深笛義也)

風間さんの細密な絵が読者を物語に誘なう。(提供/深笛義也)

死刑囚である風間博子さんの絵画の展覧会が、4月23・24日、「無何有」(東京都新宿区新宿3-34-3千草ビル3階)で行なわれる。蜷川泰司著『迷宮の飛翔』(河出書房新社)の挿絵として描かれたペン画が展示される。

1993年に起きた埼玉愛犬家殺人事件で風間さんは逮捕され、殺人と死体損壊・遺棄罪で、2009年最高裁で死刑判決が確定している。風間さんは逮捕以来、殺人については一貫して否認。元夫である関根元氏に犯行現場に呼び寄せられ、その場の恐怖から、死体損壊・遺棄を手伝ってしまったことは認めている。

もう一人の共犯者、山崎永幸氏の供述により風間さんと関根氏は逮捕された。だが、山崎氏は二人の公判に証人として出廷すると、「博子さんは無実だと思います」と風間さんの主張を認める証言を何度もした。風間さんは再審請求を行なっていたが、昨年12月に最高裁で棄却され、現在新たな再審請求を行なっている。

風間さんはこれまでも、限られた画材で絵を描き続けてきた。現在、風間さんと面会したり、手紙のやり取りができるのは、親族と東京拘置所が認めた限られた知人のみ。著者の蜷川さんと風間さんは直接のやり取りはできなかった。展覧会ではトークイベントの時間もあり、壁で隔てられた独房にいる風間さんとのコラボレーションの苦労も、蜷川さんから語られる。

(深笛義也・ライター、4月8日号)

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