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メトロ駅売店の非正規女性が雇用を確保

2015年6月26日10:47AM

ロビーでスクラムを組む疋田節子さん(右端)ら組合員。(提供/須田光照・東部労組)

ロビーでスクラムを組む疋田節子さん(右端)ら組合員。(提供/須田光照・東部労組)

東京メトロ駅売店の非正規労働者でつくる全国一般東京東部労組(東部労組)メトロコマース支部が、6月3日、今年3月末に65歳定年で雇い止めされた同支部組合員の疋田節子さん(65)ら希望する非正規労働者5人全員の雇用確保を実現した。

売店で同じ仕事をしている正社員との間に大きな賃金格差がある非正規労働者だが、65歳定年制は同じ。退職金はゼロ。月の手取り13万円台で貯金も年金も少ない非正規労働者にとって定年退職はたちまち路頭に迷うことを意味する。

雇用確保を求めて疋田さんら同支部組合員の中心メンバー4人は3月24~27日に朝から夕方まで連日、東京メトロ本社前に座り込んだ。いずれも60歳超の女性4人にとってビル風と日陰で寒風吹きすさぶ現場は過酷だったが、決死の覚悟と4日間で延べ約260人の支援者に励まされてやり抜いた。

さらに4月1日には24時間ストライキを実施し、東京メトロ子会社で雇い主のメトロコマース本社ロビーに約140人の支援者とともに座り込んだ。その場で雇用確保のための団体交渉の開催を約束させた。その後、雇用条件などについて会社側と協議を続けてきた。

疋田さんは「みんなの連帯の力で勝ち取った成果。非正規労働者でもあきらめず団結すれば会社を動かせることを実感した」と喜んでいる。

(須田光照・東部労組書記長)

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