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強制捜査はまだか!! 東電告訴1年

2013年8月27日6:02PM

約300人が集った「告訴団」いわき市集会。(写真/明石昇二郎)

約300人が集った「告訴団」いわき市集会。(写真/明石昇二郎)

 検察当局が福島第一原発事故の刑事責任を問う告訴状を受理してから1年を迎えた8月4日、福島原発告訴団主催の「強制捜査はまだか!!」集会が福島県のいわき市文化センターで行なわれ、全国から約300人の告訴・告発人が参加した。

 冒頭、告訴団の武藤類子団長は「東京電力への強制捜査と起訴を強く求めるために、告訴受理から1年の今日、ここに集まった」と挨拶。検察に提出した陳述書約7000通の中から50通を抜粋した書籍『これでも罪を問えないのですか! 福島原発告訴団50人の陳述書』(発行元・『週刊金曜日』)を8月末に刊行することが報告され、「原発事故の記憶が風化していく今、事故が私たちに何をもたらし、何を奪ったのかを心に刻むための本。本来は検察に出されたものだが、たくさんの人に読んでもらいたい」と訴えた。

 集会では、告訴団弁護団からの被災地報告に続き、いわき市出身の講談師・神田香織氏が、被災者の書いた詩を磐城弁で朗読。賠償請求の際に東電が被災者に要求する無理難題を扱った詩「一万円」は、参加者の涙を誘った。そして集会は佐藤和良副団長の、

「私たちは負けない。福島地検や東京地検まで筵旗を立てて攻め上る」

 との決意表明で締めくくられ、参加者らは市内のデモ行進へと向かった。

(明石昇二郎・ルポライター、8月9日号)

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