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安倍首相の歴史認識が根本問題 東京で抗議集会

2013年6月25日5:33PM

「質問趣意書を出してきっちり真相を明らかにしていく」と話す辻元清美議員。(写真/宮本有紀)

「質問趣意書を出してきっちり真相を明らかにしていく」と話す辻元清美議員。(写真/宮本有紀)

 橋下徹大阪市長の発言に対する抗議集会が5月22日、東京都内で開かれた。

 梁澄子・日本軍「慰安婦」問題解決全国行動共同代表が「〈日本だけが非難されるのは暴行、脅迫、拉致をして性奴隷にしていたと思われているから。これは間違いでそのような特殊性はない〉というのが橋下さんの暴言の要旨。でも、数多くの被害者が名乗り出て被害回復を求めてきたことこそが『特殊性』。にもかかわらず政治家が責任逃れの発言をしてきた。日本が非難されているのはそのためだ」と述べると万雷の拍手が起きた。また「背景に安倍首相の価値観がある。橋下市長だけ批判してトカゲのしっぽ切りになってはいけない」と指摘。同様に「彼の発言は安倍さんへのラブコール」(上野千鶴子氏)など、安倍晋三首相の歴史認識が根本問題との指摘が続いた。

 さらに北原みのり氏が「守るべき女と犯していい女に分けてきた歴史がある」、性暴力禁止法をつくろうネットワークの周藤由美子氏が「自分の娘が性犯罪にあうくらいならプロの女性に任せたほうがいい、という人がいる」と述べ、橋下発言を許容する土壌を変える必要性を説いた。集会を呼びかけたアジア女性資料センターの本山央子氏は、「うやむやにしてはいけない。短時間で400人強、235の賛同団体が集まった事実を意思表明としたい」と述べた。

(宮本有紀・編集部、5月31日号)

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