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BPOも報告求める方針示す――“MXニュース女子”に抗議

TOKYO MXに対する1月19日の抗議行動で唄と三線を披露した豊岡マッシーさん(左)。民謡「安里屋ユンタ」は圧政に対する庶民の抵抗歌としても今に歌い継がれている。(撮影/内原英聡)

TOKYO MXに対する1月19日の抗議行動で唄と三線を披露した豊岡マッシーさん(左)。民謡「安里屋ユンタ」は圧政に対する庶民の抵抗歌としても今に歌い継がれている。(撮影/内原英聡)

TOKYO MX(本社千代田区麹町)ビル前で1月19日、市民有志の呼びかけによる同局への第2回抗議行動が行なわれた。問題視されているのは2日地上波で放送の番組「ニュース女子」だ。

「沖縄・高江ヘリパッドの“いま”」などとして米軍基地問題を取り上げ、抗議する人々についてのデマや差別的な言説を放送した。また反レイシズムの市民団体「のりこえねっと」の辛淑玉共同代表を個人攻撃。のりこえねっとは5日、抗議声明を発表した(本誌1月13日号で詳報)。放送法違反の疑いも指摘されるなか、番組を制作し放送する(株)DHCシアターは20日、濱田麻記子代表取締役社長と山田晃番組チーフプロデューサーの連名で「見解」を発表。〈誹謗中傷に屈すること無く、日本の自由な言論空間を守る〉と開き直り、同番組への批判も〈ある種の言論弾圧〉などと放言した。

一方で放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会はTOKYO MXに対し、同番組についての報告を今後求める方針としている。

19日の抗議行動では市民の有志が河内功代表取締役社長宛てに「訂正と謝罪を求める申し入れ書」を出し、(1)ウソの放送内容の訂正と謝罪を、放送で行うこと。(2)沖縄の基地建設に反対する人への偏見をあおったことへの謝罪を、放送で行うこと――などを求めた。

参加者でミュージシャンの豊岡マッシーさん(沖縄出身)は本誌に、「地上波でデマが流されたのは本当に怖い」とコメント。スピーチでは「俺たちのおじぃ、おばぁを侮辱して、笑いものにすることは本当に許されない」と訴え、民謡「安里屋ユンタ」の曲調で「また電波でウソをまかないで」と歌い上げた。集会には中年の女性が一時乱入。「活動家だらけだぞ、沖縄は!」などと叫んだが、豊岡さんらはデマを助長しないためにも冷静さが大切とし、「挑発に乗らないで」と周囲に呼びかけていた。

(内原英聡・編集部、1月27日号)