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小池晃・日本共産党書記局長に聞く 
野党による連合政権

小池晃×中島岳志|2021年10月28日5:14PM

小池 晃(こいけ あきら)・日本共産党書記局長。1960年、東京都生まれ。1987年に東北大学医学部医学科卒業後、10年ほど医師として病院勤務。98年7月に参議院選挙(比例区)で初当選。2013年に日本共産党副委員長就任。2016年より現職。参議院議員は通算4期目。「YouTuber小池晃」としてYouTubeなどSNSを積極的に活用した発信も。(撮影/渡部睦美)

衆議院選挙の投開票日(10月31日)が迫っている。政権交代には野党の共闘が不可欠だ。そんな中で、共産党との協力関係はほかの野党にとって「障害」ではない、むしろメリットがある。日本共産党の小池晃・書記局長と中島岳志・本誌編集委員が、とことん話し合った。

【安倍・麻生によるマウンティング人事】

中島 9月29日の自民党総裁選は、宏池会のトップ・岸田文雄さんが勝ちましたね。

小池 今回の総裁選は、自民党内の「実力者」による支配構造がわかりやすく見えた選挙だったと思います。誰が総裁になっても、安倍(晋三)・菅(義偉)政治の約9年間を引き継ぐ政権になると考えていましたが、その中でも最も安倍・菅直系の人物が選ばれました。「安倍かいらい政権」と言われても仕方がないと思います。しかも岸田さんは、「自民党は生まれ変わる」と言いながら、幹事長に、口利き・金銭授受疑惑について、国会で一切説明せずに2016年に大臣を辞めた甘利明さんを選びました。「変われない政党」であることがはっきりしましたね。

中島 総裁選は派閥政治だとの見方が多く出ていましたが、すでに派閥は崩壊していますので、この総裁選は、安倍長期政権の影響の問題を見る必要があると思います。この約9年間、安倍さんが党内を牛耳り、そこに麻生太郎さんがぶらさがって、菅さんと二階俊博さんが裏で手を回して相互利益をむさぼってきた。しかし今回の総裁選をめぐって菅・二階が失脚し、安倍・麻生の2強がより強まっただけということです。派閥政治に見えるのは、安倍・麻生の力が及んでいる範囲でのことです。

党役員・内閣人事も、安倍・麻生が握っているのが露骨に見えました。甘利さんを党の幹事長に据えたのは、このあとの総選挙でまた金の出し入れがあるので、安倍・麻生がコントロールしやすい人物を選んだということ。麻生さんが副総裁になったのがポイントで、甘利さんがもし失脚しても、麻生さんが党を仕切れるようになっている。内閣人事では麻生さんの後任の財務大臣を、麻生さんの義弟で鈴木善幸元首相の息子の鈴木俊一さんにしていますし。外務大臣、経済産業大臣、防衛大臣などの要職も安倍・麻生の意向どおり。宏池会のトップが首相になっても、宏池会の所属議員には重要ポストはいかない、ということを示すマウンティング(相手より自分が優位であると示そうとすること)人事でもあった。岸田さんには、自分の裁量はほとんどないと思います。

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