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「ニュース女子」訴訟、辛淑玉さんらが証言台に 
悪質「ヘイト」の実態とは

岩本太郎|2021年4月2日5:31PM

3月17日、弁論終了後の報告会で語る辛淑玉さん。(撮影/岩本太郎)

沖縄の基地建設反対運動を貶める内容だとして議論を巻き起こしたテレビ番組「ニュース女子」問題が新局面を迎えた。2018年7月、同番組で批判された「のりこえねっと」共同代表の辛淑玉さんが、制作元の「DHCテレビジョン」(当時は「DHCシアター」)と、番組で司会を務めた長谷川幸洋さん(当時『東京新聞』論説副主幹)に、名誉毀損による損害賠償を求めて東京地裁に提訴。第9回口頭弁論が行なわれた3月17日、原告の辛さんと被告の長谷川さんが証人尋問に臨んだのだ。

原告側はこれまで、「ニュース女子」が辛さんについて「犯罪行為も嫌わぬ過激な集団の活動をあおり、経済的に支援する人」として伝えたことが、その「社会的評価を低下させた」と指摘。長谷川さんについても、ジャーナリストでありながらそうした「デマ」に基づいた番組内容を正さなかった司会者としての役割は重いとして、「共同不法行為」が成立する旨の主張を行なってきた。

当日の尋問は、番組をDHCテレビと共同で手掛けた制作会社のプロデューサーに続き、長谷川さん、辛さん、原告代理人弁護士の金竜介さんの順で行なわれた。証言台に立った長谷川さんは、あくまで自分は出演者の1人で同番組の企画・制作には関与しておらず、同回の収録時点で「のりこえねっと」の存在も知らなかったと主張。19年1月に反訴しており、その理由として、自らは「番組内でデマを流してもいないし名誉を毀損するような発言もしていない」「言論の自由を脅かす提訴だ」など、語気を強めて語った。

一方、辛さんは同番組が自身を反対運動の資金源のように報じた件について具体的な論拠を示して反論。のりこえねっとが募集した沖縄への特派員に支給した5万円が「日当」などと報じられた点についても、羽田から那覇への往復航空運賃を基に算出した金額で、実際は特派員自身はその金額だと旅費すらもまかなえないことなどを説明した。さらに、同番組や、その放送後からネット上で自身に対して行なわれたバッシングが「一線を越えたと思った」「日本から逃げたかった」といった思いを、時折涙声になりながら語った。

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