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「わきまえない女」たちの3・8
国際女性デーに響いた 「差別を許さない」の声

小川たまか|2021年3月19日9:02PM

「わきまえないぞ! わきまえないぞ! わきまえないぞ! 女性差別を許さない!」

雨上がりの東京・渋谷の街に響いたのは、3月8日の国際女性デーに合わせて行なわれた「ウィメンズマーチ東京2021」のコール。森喜朗元首相が東京オ

3月8日の夜に、東京で行われたウィメンズマーチ。コールをあげながら表参道や渋谷を歩いた。(撮影/小川たまか)

ウィメンズマーチ東京で、電車内の痴漢に抗議するプラカードを持って参加した女性。(撮影/小川たまか)

リンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長を辞任するきっかけとなった「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる」「私どもの組織委員会にも女性は7人ぐらいおられますが、みんなわきまえておられて」などの差別発言にきっぱりとNOを突きつけるような爽快な声だった。

コロナ禍のため参加者数を抑える意図から「#おうちでマーチ0308」が呼びかけられていたこともあり、参加者は約100人と例年より少なかったが、さまざまな年齢層の男女が「NO資本主義 NO家父長制」「ハラスメントを許すな!!」「シスターフッド広げよう!」などのプラカードを持って歩いた。

初めて参加したという30代の女性は、「ツイッターでいろいろな議論を見ていて参加した。この団体がメッセージとして反人種主義やトランスジェンダーへの差別反対を訴えているところが良いと思った」「森さんの発言で改めて傷ついたし、怒りがある」と話していた。

沿道に響いた「生産性で私をはかるな」「セクシャリティで差別をするな」「私が変えよう、あなたと変えよう」「まだまだ言いたいことがある!」などのウィメンズマーチのコールは、日本に残る根強い女性差別やセクシャルマイノリティへの差別を跳ね返すような力強さがあった。

3月8日の昼に法務省前で行なわれたフラワーデモ。一番右でミモザの花を持っているのが北原みのりさん。(撮影/小川たまか)

また、この日、法務省前では性暴力の根絶を目指すフラワーデモが行なわれた。デモ呼びかけ人の1人、作家の北原みのりさんは「今日ここに集まったのはとても意味があります」と参加者や報道陣に語りかけた。ちょうど、性犯罪刑法に関する検討会が行なわれる日でもあり、法務省入りする検討会メンバーたちに、当事者の思いを少しでも知ってもいたいという意図があったためだ。

連動して行なわれたツイッターデモでは「#同意のない性交を性犯罪に」「#10年は短すぎる」「#せめて16歳」「#地位を利用した性犯罪に罰則規定を」の四つのハッシュタグが掲げられた。「#10年〜」とは、強制性交等罪の控訴時効が10年であること、「#せめて〜」は、現状の性交同意年齢が13歳であることの弊害を指摘している。

13時過ぎ、性被害当事者として初めて検討委員に選ばれた山本潤さんが法務省入りすると、デモに集った人々から「頑張って」などの声援が送られた。群馬や愛知でフラワーデモを開催してきた人も駆けつけるなど、地方からの参加者の姿もあった。雨の中に国際女性デーを象徴するミモザの花が映えて見えた。

参加者が手にしたプラカードには「日本よ、変わろう」の文字。この日のマーチとデモに共通していたのは、「今変わらなきゃ、いつ変わるの」という強い訴えだったと感じる。この声をすくい上げることのできる為政者が求められている。

(小川たまか・ライター、2021年3月19日号)

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