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川内原発再稼働阻止へ、市民ら緊急行動 
テロ対策名目「特重」許すな

薄井崇友|2021年1月26日1:13PM

【無意味な工事に2420億円】

川内原発前に広がる久見崎海岸で2014年に「脱原発川内テント」を設置し、薩摩川内市で「蓬莱塾」を開きながら脱原発運動を支援している江田忠雄さん、野村昌平さんを訪ねた。

同年まで東京の経産省前テントひろばでも活動した江田さんは、「特重はテロ対策にはならない」と述べつつ「原子炉は炉だけではない。炉から配管などがたくさん出ている。飛行機に激突された場合、仮に原子炉が無事でも建屋や配管が滅茶苦茶になれば放射能は出てしまう」と指摘。野村さんは「産卵に帰っていた赤海亀が、再稼働で温排水が再び流されて以降は年々減り、今年(20年)は1頭も来なかった」と訴えた。

2人とも「老朽原発の20年延長は近隣住民も懸念している。全県的に延長反対・廃炉の声を集めることだ」と述べた。テロ対策にならない特重を運転延長の布石にさせてはならない。九州電力は運転期限まで4年ほどの川内原発の特重に2420億円を投じている。

(薄井崇友・フォトジャーナリスト、2021年1月8日号)

 

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